Discover 手帳 2018

著者からのメッセージ

早起きで、自分の人生に優先順位をつけていこう

最近「仕事って面白い!」と感じたことはありますか? それとも、日々追われる作業をこなすことに精一杯で、そんなことを考えてもみない日々を送っていますか?

SNS で「フリ」をするのではなくて、本当に心から充実した日々を送っていると、自信を持って言えますか?

なぜ、いきなりこのような質問をしたかというと、最近疲弊している方が多いなぁと感じているからです。

  • 「今日も1日頑張った」と思っても、振り返ると山積している問題が1つも減っていなかった、そんな落ち込む毎日を送っている。
  • 「このままじゃダメな気がする」とうすうす感じていても、今、自分は頑張ってるし、なんとかなるだろう、と、深く考えることを放棄している。
  • 「○○しなければ(Have to)」が口グセになっていて、そういえば「○○したい(Want to)」が見つからない。あえて言えば「休みたい!」
  • 自分は仕事ができないのだから、もっともっと時間をかけて頑張らなければと思っている。
  • 立ち止まると不安になるから、とにかく目の前のことをこなすようにしている。
  • 今ですら忙しくて時間が足りないのに、「働き方改革」でこれ以上働く時間が減ったらと思うとぞっとする。
  • 上司は残業を減らせというけれど、どこをどう頑張っても、今の仕事量を減らすことはできない。上司は口ばっかりで信用できない。

上記の項目に1つでもチェックが入ったら、早起きで今までの流れを断ち切ったほうが良いサインです。

日々の忙しさに追われて、じっくり腰を据えて考えることができなくなっているーそんな人のために、私は『朝活手帳』を作りました。『朝活手帳』は、仕事においても、プライベートにおいても、最も大切なあなただけの時間や、あなた自身の価値観を取りもどす手帳です。

早起きで得られるとてつもない効果

早起きには、次のような効果があります。

  • 朝イチに、人のためでなく、自分のための時間を作ることができます。
  • 起きることができた!ということが、小さな自信となり、やがて大きな自信につながります。
  • 早朝はかかわる人が少ない(調整コストがいらない)から、計画を予定通り進めることができます。
  • 本当は自分は何をしたかったのか?といった、本来じっくり考えなければいけないことを思索する、自分だけの時間が作れます。
  • 夜、うじうじ考えて答えが出なかったことでも、朝の前向きな気分で考えることで、アイディアが出るようになります。
  • 作業に追われず、仕事を追いかける楽しさがわかるようになります。
  • 集中力が維持できるようになります。

私は、自分で自分の人生をあきらめている人が多いことを、とても悔しく思っています。自分の意思次第で、私たちはどこまでだって伸びていけるのに、と思うと、たまらない気持ちになります。

私が、早起きにまつわる仕事を9年にわたり続けて気づいたことがあります。それは、自分で自分の人生をあきらめてしまう人に共通する2つのNG行動です。

  1. 自分の価値観を明確にする時間を定期的に持てていない。
  2. 自分の頑張り次第でなんとでもなるという成功体験を積み重ねていない。

「忙しい」状況に甘んじて現状から逃げるのではなく、現状を見据えて立ち向かうことからすべては始まります。自分の意思次第で時間を作ることができるのが「朝」です。その「朝」を味方につけることによって、自分の人生のハンドルを自分の手に取りもどしていきましょう。

朝、誰にも邪魔されず、前向きに物事が考えられる時間で、自分の価値観を見つめてみましょう。早起きはいつでもできる小さな挑戦です。「早起きしよう!」と決めて、「できた!」「できなかった……」というプロセスには、自分の頑張りが直接反映されるのです。この経験を少しずつでも積み重ねていくことが、やがて大きな力になってくるのです。

手帳に書くと毎日がうまくいく3つの理由

『朝活手帳』をつけることが習慣になると、次のようなことが起こります。

1. モヤモヤがなくなる。
『朝活手帳』では、前日に「起床時間」や「明日すること」をざっくりと書きます。書くということは自分への宣言となります。書いたからには、「できなかった」というのは格好悪いし、手帳が汚れます(実はこれが手書きの手帳の良いところです。電子の予定はワンクリックで消せるので予定変更に罪悪感を感じづらいのです)。また、なんとなくダラダラしてしまうという悩みも「ダラダラする」と書いてしまえば、きちんと予定としてダラダラできるので、ストレスもなくなりますよ。

2. 物事に迷わなくなる。
日々の予定を手帳に書く段階で、優先順位づけしていきます。とりあえず書いてみて、後から優先順位をつけるのではなく、あえて、カテゴリーが決めきれない予定でも「えい!」と優先順位を決めてしまうことがポイントです。そのことにより、考えすぎて動けない、迷っているうちに先送り、といったダラダラクヨクヨが減り、「決めグセ」がついてきます。

3. 日々の生活の満足度が高まる。
手帳に書いたタスクを遂行できれば、それが成功体験となります。私は赤色のペンでタスクを消すようにしています。手帳が赤い線でいっぱいになると、見た目にも「実行したぞ!」ということがわかります。「今月の振り返りシート」では、目標(テーマ)を達成することができたら赤ペンで「はなまる」を書きます。このことによって、1カ月よく頑張った、来月も楽しみながら頑張るぞ、と意欲が湧いてきます。べつに朝4時に起きなくてもいいのです。今までの自分よりもちょっと早起きできたら、それだけでも小さな一歩です。朝イチに、このように自分のことを褒めてあげる仕組みを作るだけでも、1日の始まりが違ったものになるのです。

朝の使い方がうまくなれば、仕事はおのずと楽しくなる

あふれる情報の海をうまく渡るための知識労働のキモは、「成果につながる仕事の見極め」と「成果につながらないことの削減」です。しかし、これらの肝は根本的な問題であるため、わざわざ考えるのがおっくうになり、つい後まわしにしてしまいがちです。

時間は、「作ろう!」と意識しない限りできないものです。「やらないといけないけど、やれないな」「この仕事が終わったら考えよう」と思っている限りは、いつまでたっても時間は作れません。だったら、朝イチで、その考える時間を作ってみませんか?

時間と貯金は似ている、と先にお伝えしましたが、唯一違うのは、お金は頑張り次第で取り戻せるのに対し、時間はどんなに頑張っても取り戻せないことです。

仕事にとりかかる前に、何を、どれだけ準備するかを意識することで「忙しい!」というイライラは格段に減ります。

朝は、自分の意思次第で、誰にも邪魔されないひと時を作れる唯一のチャンスです。

仕事に「はまってしまう」状態から抜け出せた時、あなたは仕事の楽しさを改めて思い出すことになるでしょう。仕事の成果と自分の成長をイコールと捉えることができ、成果につながらない仕事の仕分けもできるようになります。

仕分けができれば、成果につながらない仕事をさっさと済ませるための創意工夫も生まれます。やがて、そうしてできた貴重な時間を、さらに本当に大切な「種まき」時間として費やすことができるようになります。種まき仕事に時間を費やすことができれば、仕事の成果も目に見えるようになってくるでしょう。

また、一見つまらない、と思えてしまう仕事でも、 どうやって工夫すれば、自分の成長と繋げられるかを考え、工夫しながら前向きに取り組むことができます。『朝活手帳』を使って、心から楽しいと思える仕事を、わくわくしながら追いかけましょう。

さあ、仕事に追われる人生からはもう卒業です。

 

池田千恵

プロフィール

株式会社朝6時 代表取締役社長。福島県生まれ。二度の大学受験失敗を機に早起きに目覚め、半年の早朝勉強で慶應義塾大学総合政策学部に入学。以来、挫折のたびに早起きの成功体験を思い出し逆境を乗り越える。外食企業、外資系コンサルティング会社を経て、2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。ベストセラーとなり、「朝活の第一人者」と言われるようになる。早起きによる思考整理/情報発信/時間管理/目標達成手法を著書や講演、企業研修などで紹介した実績をもとに、企業や自治体の早朝始業の仕組みを構築する「株式会社朝6時」を創業。朝を戦略的に活用し、売上を向上させる方法を指南している。