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  • May
    26

    『内側から見る 創価学会と公明党』著者 浅山太一 やっぱり知りたい!宗教と政治

    浅山太一
    ゲスト:
    浅山太一
    開催日:
    2018.5.26(土)18:00-20:00
    参加費:
    1,200円 (税込み)
    会場:
    会場:京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)

    〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町63-17 (京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)


    http://www.gaccoh.jp/?page_id=41

    やっぱり知りたい!宗教と政治

    日本には、そして世界には様々な宗教があり、その宗教をもとにした共同体があります。ただそれらについてよくは知りません。さらにそれらの宗教共同体が政治とどう関係し影響を及ぼしているのかはもっと知りません。この講座シリーズでは古今東西、様々な宗教と政治の関係を学び、これからの宗教と政治、社会のあり方を議論します。

    概要

    やっぱり知りたい!宗教と政治

    日本には、そして世界には様々な宗教があり、その宗教をもとにした共同体があります。ただそれらについてよくは知りません。さらにそれらの宗教共同体が政治とどう関係し影響を及ぼしているのかはもっと知りません。この講座シリーズでは古今東西、様々な宗教と政治の関係を学び、これからの宗教と政治、社会のあり方を議論します。

    日程:第一回 2018年5月26日(土) 18:00-20:00
    会場:京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
    参加費:各回 予約1,200円 / 当日1,500円
    イベントご予約はこちらから! 
     

    第一回「創価学会と公明党」 ・・・2018年5月26日(土) 18:00-20:00

    50年以上も日本の戦後政治に関わりつづけてきた団体であり、しかも現在では政権与党の一角を占めるほど巨大な影響力をもっているにも拘らず、なぜか学術研究や批評からはアンタッチャブルな存在になっている。それが「創価学会と公明党」というテーマかなと思います。
    世の中一般からみて創価学会はよく分からない存在で、いきおい脱会者や「とある幹部筋」などの暴露話ばかりが流通しがちですが、それらは学術的な蓄積にはなんら貢献しないだけでなく、いたずらに当事者を否定するばかり。これはかなり不健全な言論状況になっていると言わざるを得ないのではないでしょうか(いや、たとえ創価学会員に聞いてもホンネは話してくれんやろいう疑念は置いといて)。
    そこで本講座では、おもに戦後初期に創価学会側が刊行した資料と学術的な文献のみを使って、ほとんどブラックボックスなまま放置されてきた創価学会の政治参加の歴史を振り返ることを通して、日本政治史のなかで特異な位置を占める創価学会=公明党というテーマを真っ正面から考える視座を提供することを目指します。たぶんこれは日本ではじめての試みだと思います。
    講座の後半では、上記のような日本における政治と宗教の問題を念頭に置きつつ、ハーバマスやリチャード・ローティの議論を参照することで、宗教はなぜ政治に関わるのか、そもそも宗教が政治に関わるとは一体どういうことなのか、できるだけラディカルに考察することを目標とします。
    本講座に参加された皆さんとの議論を通して、この社会のなかに政治に参加する宗教があることの意味、あるいは、現世を越えたものを信じている人びとがその理想を現世において実現しようとすることと、そうした人びととそうでない人びとがこの社会の中でともに暮らすことの意味を、できるだけ根っこから考えたいと思います(あ、言い忘れてましたが、私は創価学会員です)。   (浅山)

    参考文献:
    <初級>
    浅山太一、『内側から見る創価学会と公明党』、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年。
    →参考文献や推薦書籍のコーナーでまずはじめに自分の本をあげる、そんな著者になるのが夢でした。著名仏教書レビュアーであるソコツさんという方から「創価学会について、個人的には『革命』的なんじゃないかと思わせるような研究書」という評価をいただきましたが、創価学会の政治参加、とくにその内的論理について論じたここ40年の研究は全部アップデートできたのではないかなと思います。『聖教新聞』掲載の四コマ漫画(『バリバリ君』や『あおぞら家族』)も扱っているので、サブカル好きにもオススメ。

    玉野和志、『創価学会の研究』、講談社、2008年。
    →創価学会というテーマをめぐっては、脱会者や「とある幹部筋」による暴露本か、創価学会関連出版社からの絶賛本に分かれるのが常ですが、そうした中にあってほぼ唯一信頼に足る入門書がこの本です。学会員の普段の生活から教義内容、公明党支援にいたるまで、フラットな観点から紹介されてます。なんでこうした本を書けたのが都市社会学者で、宗教社会学者ではないんでしょうかね。不思議です。

    <中級>
    水島治郎、『ポピュリズム―民主主義の敵か、改革の希望か』、中央公論新社、2016年。
    遠藤乾、『欧州複合危機―苦悶するEU、揺れる世界』、中央公論新社、2016年。
    →講座の第1回目ということで、概論的な話もしたいと思い、この2冊をあげておきます。冷戦体制の終焉以降、複雑化する世界情勢のなかで「宗教というアクター」が無視できないものになっている構造的な背景がよく理解できる名著。というか最近の中公新書さん、いい仕事しすぎですよね。

    <上級>
    ローティ、『偶然性・アイロニー・連帯―リベラル・ユートピアの可能性』、岩波書店、2000年。
    山本圭、『不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想』、岩波書店、2016年。
    →もうすこし日本政治史にひきつけて議論をしてもいいかもですが、GACCOHさんでのイベントということで現代思想に寄せた論点から。
    「宗教の政治参加」を論じるときによく触れられるのはハーバマスの共同翻訳論ですが、宗教者側にとっては「不当な負担」と感じる所が多いのも事実です。そうした中、山本圭先生の「不審者のデモクラシー」論には、あやしい集団があやしいままに政治にかかわることを肯定する理路があって、宗教者の政治参加をラディカルに捉えなおす立脚点になるように思います。
    上級編のもう一冊にローティを選んだのは個人的に好きだからというのもありますが、人々への道義的関心と自らの私的な欲望を両立させようとするこの哲学書の試みが(「トロツキーと野生の蘭」)、しかしどうしようもないところで宗教者の実践と衝突する所にあります。両書を参照することで、宗教と政治という二つの事象の交わる一番深い場所、その臨界点を参加者の人たちと考察したいと思います。

    ゲストプロフィール

    浅山太一(あさやま・たいち)

    1983年、神戸市生まれ。創価大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在、出版社に勤務しつつ、立命館大学大学院先端総合学術研究科に在籍中。
    専攻は宗教社会学。2017年末に『内側から見る 創価学会と公明党』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を刊行。