商品詳細

[電子書籍]チャイナ・ジレンマ

習近平時代の中国といかに向き合うか

[電子書籍]チャイナ・ジレンマ

電子書籍
価格: 880円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,188円
880円
1,628円
個数:
  • 発売日2012.6.25
  • ISBN978-4-7993-1176-9

商品概要

チャイナ・ジレンマ=経済チャンスと政治・安全保障リスクの中で、日本がとるべき道は? 中国はこれからどうなるのか?

商品説明

「チャイナ・ジレンマ」とは、めざましく経済成長を続ける中国がもたらす経済チャンスと、一方で軍事力の伸長や体制・価値観の軋轢が生む政治・安全保障リスクの「ジレンマ」のことだ。

日本のみならず、少なからずの国々が、このチャイナ・ジレンマに直面している。この「チャイナ・ジレンマ」にどう向き合うか、経済チャンスを拡大しつつ、政治・安全保障リスクを低減していくという対中関係のマネージメントは難度を増している。

また、中国は驚異的な成長を続ける一方で多くの矛盾や課題に直面している。習近平新指導部は経済の成長と社会の安定をどう維持していくのか。

現役の外交官として対中外交に関わった著者が、10 年ぶりの最高指導部交代という政治移行期を迎え、「大復興する」中国の現状と行方を政治、経済、社会、外交、軍事面から論じ、薄煕来失脚の意味から政治体制改革の展望まで踏み込み、中国モデルの耐久性を考察する。

目次

■ 第1章 中国への視座
1 「大復興」する中国
 「中華民族の偉大な復興」
 中国モデルの論座
 「チャイナ・ジレンマ」

2 中国の時空間を読む
 1)超国家的な巨大さと多様性
  巨大な中国
  多様な中国
 2)台頭中国の二つの顔と二つの心理
 「世界第二の経済大国」か、それとも「開発途上の大国」か?
 「トラウマの大国意識」か、それとも「責任ある大国論」か?
 3)改革・開放の光と影
  改革・開放のダイナミズム
  改革・開放の矛盾
 4)すべてを圧倒する「社会の安定」
 「発展」と「安定」の関係
 経済発展戦略の転換
 「発展」と「民生」の関係
 「党内民主」の限界と政治体制改革


■ 第2章 習近平時代の中国の行方
1 中国共産党指導部の危機感
 不透明感の漂う「ポスト胡錦濤」時代の始まり
 雇用問題と経済成長
 「四つの試練」と「四つの危険」

2 中国共産党の正統性と安定性
 中国共産党の正統性—ナショナリズム、社会主義、経済成長
 中国共産党の執政能力
 中南海の「トップ・ナイン」
 「共青団」と「太子党」 
 「ポスト胡錦濤」時代を担う第五世代のリーダーたち
 最高指導者となる習近平
 巨大国家を統治する中国共産党の試練

3 民の慟哭と社会の不安定化
 「上訪」
 「ネット世論」
 「温総理、ニーハオ!」
 「群体性事件」 
 「社会の安定」への取り組み

4 政治体制改革への展望
 政治体制改革の歩み
 二つの「体制内政治改革」:「三つの代表」理論と「科学的発展観」
 「重慶モデル」と薄熙来の挫折
 イデオロギー闘争の行方
 西側民主化への警戒感
 「党の純潔性」と「民生重視」の限界
 習近平時代の政治改革の行方

5 国際社会と中国
 1)中国の国益外交
  国際情勢認識―「平和と発展」の時代観と「多極化」の世界観
  国際的位置付け―世界大国への変化途上
  外交戦略1―「国益重視」と「全方位外交」
  外交戦略2―天安門事件と「韜光養晦」
  外交戦略3―中国脅威論と「善隣外交」
  外交戦略4―「責任ある大国」論とナショナリズム
  外交戦略5―「韜光養晦」から「積極作為」へ
  外交戦略6―「平和発展」と「核心利益」
 2)「強国」願望と「強兵」路線
  「富国強兵」路線 
  中国の軍事的論理
  パワー・プロジェクションの増大とリスクの高まり
  人民解放軍のエンゲージメント
 3)台頭中国の戸惑いと国際社会の苦悩
  世界の中の中国
  中国外交の難しさ
  中国の行方と対中アプローチ

■ 第3章 「チャイナ・ジレンマ」と日中関係
1 経済チャンスと政治・安全保障リスクのジレンマ
 中国「大復興」のチャンスとリスク
 「経済相互依存」論
 「パワー・バランス」論

2 国内世論と中国の対日外交
 東シナ海資源開発問題

3 国民感情とイメージの役割
 歴史問題をめぐる国民感情
 ギョーザ事件
 四川大地震と東日本大震災
 「歴史」を超える交流へ

4 「戦略的互恵関係」の推進
 「対中新思考」
 「共益」の増進
 「成功体験」の共有
 「開かれた日中関係」の構築 
5 中国社会の共感を求めて

6 「開かれた国益」を目指す日中関係へ
 政治と経済、外交と内政の絡み合う日中関係
 あらゆるレベルでの人的チャネルの強化
 国民感情の改善

7 日本と中国の明日
 「王道」か、それとも「覇道」か?
 歴史の流れと未来への思索

あとがき
人名索引
事項索引