商品詳細

[電子書籍]五〇歳からの勉強法

[電子書籍]五〇歳からの勉強法

電子書籍
価格: 800円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,080円
800円
1,480円
個数:
  • メーカーディスカヴァー
  • 発売日2016.9.29
  • ISBN978-4-7993-1963-5

商品概要

来たるべき70歳超現役の時代にも、悠々自適の引退後にも、50歳の今からの準備が肝心! いかに自分に希少価値を持たせていくか? これだけは知っておきたい、40代までにはなかった、思わぬ障害。意外な強み。その傾向と対策

商品説明

50歳からの勉強法は、目的によって異なる。現在の場所での出世、もしくは独立起業によって報酬を求めるのか、夢の実現や定年後の豊かな人間関係を求めるのか? いずれも共通するのは、50歳の頃から準備を始めるのが成功の秘訣だということだ。

それぞれについての勉強法を概説するとともに、前頭葉の機能低下などによる意欲の低下など、この年代以降に特有の生理的障害をあげ、その対策についても述べる。

一方で、75歳くらいまでは低下しない知的能力など、50歳以降ならではの強みとそれを生かした記憶法、英語学習法、スピーチ練習法などについても、具体的に取り上げる。

老年精神医学、精神分析学を専門とする医師として、『受験は要領』のヒット以来の大学受験指導者として、また、若い頃からの夢を50歳近くになってかなえた映画監督としても活躍する著者ならではの経験と見識、ノウハウが詰まった一冊である。


(「第二章 五〇歳からの勉強の障壁」より)
一般に運動性知能は年齢によって低下していくことが認められているが、逆に言語的知能については、歳をとっても維持されるのである。つまり、六〇代は、知能という点では、四、五〇代とさほど変わらない。歳をとったからといって、頭が使えないとか歩けなくなるわけではない。問題は、頭を使うのが億劫になったり、歩くのが億劫になったりすることなのだ。

五〇歳からの勉強を考えるときに、最初に知っておかなければならないのは、この意欲の問題である。意欲をどう維持するかが、最大の課題となる。前頭葉の老化と男性ホルモンの低下により、五〇代から意欲は低下しはじめる。

一般に、五〇代半ばあたりから意欲が低下しがちになる。これは、前述のとおり前頭葉の老化と、男性ホルモンの分泌量の低下がその主な要因だ。これらは、個人差はあるものの、四〇代後半から始まる。特に、男性ホルモンの低下は、ダイレクトに意欲に影響する。代表的な男性ホルモンであるテストステロンは、もともと、意欲や気力、攻撃性、好奇心と密接な関係を持つホルモンだからだ。

一方、前頭葉には、次の二つの働きがあるとされる。ひとつは、感情のコントロール。大脳辺縁系で生まれた怒りや不安などを、前頭葉が処理してくれる。もうひとつの働きは、意欲と創造性だ。

これに対し、計算や図形は頭頂葉、言語理解は側頭葉が担っているとされる。早い話が、WAISの知能テストのうち、言語性IQとされるものは側頭葉の機能を測るものであり、動作性IQとされるものは、頭頂葉の機能を測っているわけだ。それらの働きは、六〇代になってもさほど低下しない。だから、知能は低下しないのである。

目次

はじめに

 五〇歳を過ぎてから、世に出ることは珍しくない
 わたしが続けている勉強
 実は、人生でいちばん自由な「思秋期」
 知的能力は、やり方と考え方次第


第1章 なぜいま、五〇歳からの勉強が必要か?

1 七五歳現役社会に向けての五〇歳からの勉強
 現実となった七五歳現役社会論
 バブルの崩壊と年功序列・終身雇用の終焉、そして、格差の拡大
 ホワイトカラーの仕事も奪うAIの登場
 当面、AIに勝てる仕事とは?

2 勉強こそが長生きの秘訣
 高齢者の定義が七〇歳からに変わる?
 健康寿命と平均寿命の間を縮める
 健康寿命を延ばすために、何をすべきか?
 ガンよりも心臓病よりも、歳をとった時点での知的レベルが長生きを決めていた!?
 旧来型の学力をバカにしてはいけない

3 定年後の仕事のために、いまから勉強を始める
 定年後起業の準備は五〇歳から
 今後の主要マーケットである高齢者向けビジネスを行うのは、高齢者こそふさわしい
 勉強次第で仕事は拡がる

4 定年後の友人づくりのためにも勉強が役立つ
 人脈から友だちへ
 ワインで人集め
 秘かな「もてたい願望」も勉強によって

5 勉強が「認知的成熟度」の退行を防ぐ
 認知的成熟度という知性
 老化とともに認知的成熟度は退行する?
 この章のまとめ


第二章 五〇歳からの勉強の障壁

1 意欲低下のメカニズムとその傾向と対策
 六〇代では、知能は低下しない
 前頭葉の老化と男性ホルモンの低下により、五〇代から意欲は低下しはじめる
 男性ホルモン低下による意欲の低下を防ぐには?
 前頭葉の老化防止には、前頭葉を使う生活をすること
 敵はルーティンなこと、味方は想定外のこと!
 恋愛がいちばんのクスリ!?

2 何を動機づけとしたらいいのか?
 誰も目標を与えてくれない
 動機づけ理論の始まり
 内発的動機づけ理論の失敗と発展
 何が社会人の動機づけになるのか?
 自分に合った動機づけを探すことから始めよう

3 うつや将来不安にどう対応するか?
 うつを予防する二つの方法
 「かくあるべし思考」を改める、認知療法と森田療法
 「別の道もあるさ」という考え方
 勉強によって拡がる、別の世界と別の道

4 スキーマから脱出し、思考の柔軟性をいかに手に入れるか?
 「決めつけ思考」が勉強への意欲を妨げる
 「スキーマ」の功罪
 スキーマを変えることの難しさ
 答えを得るためではなく、多様な答えがあることを知るためにこそ、勉強する

5 記憶力は本当に低下するのか?
 覚える能力そのものは低下しない
 記憶力低下は、意欲の低下と復習不足から
 大人になると、単純記憶より意味の記憶のほうが得意になる
 アウトプットで、「想起力」を磨く
 五〇歳からの記憶法

6 EQをどう維持するか?
 四〇歳を境にEQは低下する?
 怒りのコントロールと「共感」を学ぶ
 この章のまとめ


第三章 五〇歳からの勉強、何をどのように学ぶか?

1 知識人から思想家に
 知識量ではなく、その知識に対する独自のとらえ方が問われる
 五〇歳からの思考法
 単なる物知りが通用しないのであって、無知なのはもっと通用しない

2 何を学んだらいいか?
 何のために勉強するのか?
 条件を知る
 好きを仕事に! しなくていいが、好きを勉強に! したほうがいい

3 英語はやはりできたほうがいい
 英語はやはりできたほうがいい
 他に差をつける情報収集を可能にするリーディング力
 スピーキング力は、発音より内容が肝心

4 日本語を学び直せ
 まず、日本語で自分の意見を言う習慣を持て
 正しい日本語は使えているか?
 古典的文章修業の勧め

5 読書は一部熟読法
 右から左、上から下まで、幅広く読む
 テレビは、施政者の裏を読むために観る
 読書は一部熟読法、ネットは隙間時間活用芋づる式情報収集法で、時間をかけない
 この章のまとめ


第四章 五〇歳からは、インプットよりアウトプット

1 アウトプット三つの効用
 そもそも勉強はアウトプットするためのもの
 アウトプットすることで記憶が定着する
 アウトプットが情報収集の機会となる
 インプットより、これまでの知識から新しいことを生み出そう

2 反論・批判とどう向かい合うか?
 アウトプットの場所は?
 反論があるぐらいのアウトプットをする

3 スピーチは、原稿書きとリハーサルを怠ってはいけない
 アメリカ人と日本人のスピーチの差は、リハーサルの差
 原稿づくりから始める
 ふだんの会話から相手を楽しませるよう工夫する

4 アウトプットで得られる報酬とは?
 この章のまとめ


第五章 勉強が老後を豊かにする

1 人が考えないことを考える習慣を持つ
2 プロセスより結果。短期的な結果より長期的な結果
3 アクティビティを維持し続ける
4 上がりのポストを目指さない。人生のゴールを下手に決めない
5 引退後も人が寄ってくる人生こそが豊か
この章のまとめ


あとがき