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[電子書籍]ドメスティック・バイオレンスの真実

[電子書籍]ドメスティック・バイオレンスの真実

電子書籍
価格: 600円(税込)
個数:
  • 発売日2011.9.21
  • ISBN978-4-88759-936-9

商品概要

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは夫や恋人が女性に加える身体的・精神的暴力のこと。
DVをテーマにした一般書の先駆けでもある『女を殴る男たち―DV(ドメスティック・バイオレンス)は犯罪である』を最新…

商品説明

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DV(ドメスティック・バイオレンス)とは夫や恋人が女性に加える身体的・精神的暴力のこと。
DVをテーマにした一般書の先駆けでもある『女を殴る男たち―DV(ドメスティック・バイオレンス)は犯罪である』を最新の情報も盛り込み、待望の電子書籍化!

目次

■目次

第1章 ニコール・シンプソンはなぜ殺されたのか

真実を伝える通話記録
 幸せなカップルという虚像
 ドメスティック・バイオレンスとは何か
 バタラーの典型だったOJ
 犯罪現場を訪ねて
「ニコールを殴ったことなどない」
 OJ・シンプソンが失ったもの

第2章 香澄の闘い

幸せなはずだった結婚
 2ヶ月で暴力が顕在化
 裸足で逃げ出した夜
「子どもはいらない」と言った夫
 死さえ覚悟した夜
 真実を知った母の嘆き
 駅のホームを監視する夫
 離婚調停
「息子を殺して、オレも死ぬ」

第3章 あなたは悪くない

「一部の人だけに起こる犯罪ではないのか」
「低学歴、低所得の家庭の問題ではないか」
「殴られる夫も多いのではないか」
「殴られても仕方がないような、ひどいことを妻がしたのではないか」
 孝江さんの見た地獄
「こんなにやさしい男はいない」と言って殴り続ける夫
「今度こそ死ぬ」と観念した日
「暴力のサイクル」という罠
 圧倒的な無力感
「愛情」「希望」「恐怖」で繰り返す家出と和解
 古い価値観に縛られる日本の妻たち
 外では堅実な夫
 自分の中にある〝世間〟を乗り越えて

第4章 男たちはなぜ殴るのか

パワーとコントロール
 DV加害者の特徴
「男らしさ」と暴力
 調査でも浮かび上がった男女の意識の隔たり

第5章 子どもたちの苦悩

DVと子どもの虐待
 複雑に絡み合う家庭内の暴力
 両親に翻弄される子どもたち
 暴力の連鎖という悲劇
「父親はいたほうがいい」という誤解

第6章 DV防止法で変わったこと、変わらないこと

民間シェルターの広がり
DV防止法をめぐる動き
DV防止法施行で相談が2倍に
変わったこと、変わらないこと
「私が我慢するしかない」
虐待の手は息子にも
自分の意志で生き方を選び取る

第7章 暴力の鎖を断ち切るために

加害者プログラムの草分け「エマージ」のカリキュラムとは
「あぁ、オレはアイツを殴ったよ」
終わりのない葛藤
日本の加害者プログラムの草分け
男性運動から生まれた「メンズ・リソース・センター」
怒りを抑えることを学んでも、暴力はやまない
「男性は変わることができる」。そう信じることから出発する
強力な男性リーダーの登場に期待
国の財政を直撃する家庭内の暴力
「ウィメンズ・センター」の子ども向けプログラム
小学生向けのドメスティック・バイオレンス教育
あなたの手は誰かを傷つけるためのものじゃない

第8章 DV根絶を目指す、アメリカのリーダーたち

大統領の涙の誓い
20年の歴史を持つシェルター
アットホームなシェルター
夫を殺すまで追いつめられて……
正当防衛とは認められずに
ドメスティック・バイオレンスと闘う女性写真家
取材する側から支援する側へ
はじめて目の当たりにした暴力
人間としての誇りを取り戻したリサ
社会の変化を見届けたい
ピッツバーグが誇る最高の設備「ウィメンズ・センター」
「夢のような」シェルター
この世からシェルターが消える日まで

第9章 モラハラという虐待

モラルハラスメントという概念
まるで〝お給仕さん〟
嫁いびりもりっぱなモラハラ
モラハラのサイトにアクセスが殺到
アザは残らなくとも、心は傷を負う

第10章 香澄のその後

壊れてしまった息子の心
「法律や社会は私を守ってくれない」
「幸せな結末」を探して

著者からのメッセージ

■はじめにより抜粋

本書は、99年に出版した『女を殴る男たち―DV(ドメスティック・バイオレンス)は犯罪である』(文藝春秋)をベースに、
DV防止法施行後の日本の状況を踏まえて大幅に加筆し、編集を加えたものである。

ドメスティック・バイオレンスの本質、虐待のメカニズム、被害者・加害者の心理、子どもへの影響など、原書の根幹をなす部分は残しているが、構成を大幅に変え、情報を最新のものに改めた。
日本の被害者の現状、最近注目されているモラル・ハラスメントとの関連など、今日的なテーマも新たに盛り込んでいる。

特に、子どもの虐待との関連については力を入れた。暴力のある家庭で育ち、親のドメスティック・バイオレンスを目撃した子どもたちは、たとえ自身が直接虐待されていなくても心に深刻なダメージを受ける。
それが長期にわたって子どもたちを苦しめ、ひいては社会に悪影響を及ぼすことを、私たちはもっと認識する必要があると思うからだ。

夫や恋人との関係に悩んでいる人、知人・友人にDV被害者がいる人に、読んでいただければ幸いである。
被害者を保護、支援する側にいる人には、アメリカの対策やパワフルな女性リーダーの活躍ぶりも参考になるのではないだろうか。

DV防止法成立前後に比べ、メディアがドメスティック・バイオレンスを取り上げる機会は減っている。
世間一般の関心が薄くなったからといって、問題が解決したわけでも、被害が減少したわけでもないのは言うまでもない。
いま、この瞬間にも新たな被害者が生まれ、生命が脅かされている。救援の現場では、待ったなしの緊迫した状況が続いているのだ。
そんななか、この電子書籍を発行できた意味は大きいと考えている。