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脳の中の経済学 (携書 092)

脳の中の経済学 (携書 092)

紙の書籍
価格: 1,080円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,080円
800円
1,480円
  • 発売日2012.12.28
  • ISBN978-4-7993-1269-8
  • ページ数220P

商品概要

私たちが経済的な意思決定をする際に、脳の中で何が起こっているのかを明らかにする「神経経済学」。本書は、この神経経済学によってわかってきたことを、最新の研究結果を交えて紹介する。

商品説明

・「紙の書籍と電子書籍」がセットでお得に
・「電子書籍」単品も販売中です
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・せっかちな人は太りやすくて、多重債務になりやすい!?
・男性は、嫌いな相手の痛みに鈍感!?
・なぜ人の不幸は「蜜の味」がするのか

そのとき、脳の中では何が起こっているのか? 「経済学」×「脳神経科学」=「神経経済学」最先端の研究結果から見えてきたものとは?


私たちが経済的な意思決定をする際に、脳の中で何が起こっているのかを明らかにする「神経経済学」。本書は、この神経経済学によってわかってきたことを、最新の研究結果を交えて紹介する。

まず第 1 部では、「A:100万円が11%ではずれ89%、B:500万円が10%ではずれが90%、どちらのくじを引きたい?」「A:今もらえる1万円、B:1年後にもらえる1万500円、どちらを選ぶ?」などのアンケート結果を交えながら、経済行動を生む脳のしくみについて、経済学者、脳神経科学者、科学技術社会論研究者が解き明かす。

第 2 部では、このような意思決定の際に脳内物質レベルでは何が起こっているのか、また「信頼」や「共感」「同情」「嫉妬」という感情は意思決定にどのような影響を及ぼすのか、そしてその際に、どのような脳活動が起こっているのか、について紹介する。

目次

はじめに 神経経済学とはどういうものか


第 1 部 「経済学×脳神経科学」質問から読み解く「あなたの好み」

あなたは、宝くじを買いますか?
2つのくじ、どちらを選びますか?─確率認識の歪み
アレのパラドックスとは
人は、確率を正しく認識していない!?
ふたたび、どちらのくじを選びますか?―リスク回避とリスク選好
人は、失うことを大きく感じる
夏休みの宿題、いつやってました?
将来の利得は割り引かれる
双曲割引でない人は賢い?
時間割引では、脳はどのような活動をしているのか
「線条体」が時間割引に関係していた!
セロトニンが減少すると、我慢ができなくなる
経済学と脳神経科学の出会い
統計上、最も太りやすい人の性格は?
質疑応答(会場からの質問)
経済学と脳神経科学のコラボレーションを経て


第 2 部 そのとき、脳の中では何が起こっているのか ─感情と神経経済学

1. 脳内物質はどのような影響をもたらすのか
時間割引に関わっている脳内物質「セロトニン」
セロトニンが足りないと、せっかちになる!?
そのとき、脳の中では何が起こっているのか
ほかの研究結果との整合性は?
お笑いを見ると、せっかちでなくなる!?

2. 感情と神経経済学
経済学では、人間は「利己」的だと考えている?
「他者への感情」の 4 つのタイプ
信頼を裏切られたとき、どんな行動を起こしますか?
裏切られたとき、脳の中では何が起こっているのか
「人を信頼する」ことに関わるホルモン・オキシトシン
オキシトシンは悪用厳禁!?
不公平なヤツは腹が立つ!─最後通牒ゲーム
不公平な提案をされたとき、脳の中では何が起こっているのか
「あなたの痛みは私の痛み」って本当!?
相手に対する好き嫌いは「共感」に影響するのか
男性は、嫌いな相手の痛みに鈍感!?
「ざまあみろ!」と感じたとき、脳の中では何が起こっているのか
「人の不幸は蜜の味」─そのとき、脳の中では何が起こっているのか
「みんなと同じがうれしい」という気持ちもある
神経経済学から経済学へのフィードバック
神経経済学の大きな流れ
神経経済学の将来


参考文献

著者からのメッセージ

「脳の中の経済学」ってなんだろう、そう思って、この本を手に取っていただいた方が多いと思います。経済学といえば、需要と供給です。でも、脳の中で需要と供給によって価格が決まるという話ではありません。
 この本で扱うのは、私たちがモノを買うことを決めたり、仕事をしたり、遊んだりする際に、脳の中ではどんなことが起こっているのか、という話です。近年、経済的な意思決定をする際の脳活動について分析する「神経経済学」と呼ばれる研究分野が発展してきました。

 本書は、この神経経済学で何がわかってきたのか、ということを、脳神経科学者、経済学者、科学技術社会論研究者の3人で議論しながら明らかにしていきます。
 専門分野が異なる3名の研究者が一般の方を前に議論したので、議論の前提を確認しながら説明することができたため、この分野にくわしくない方でも、神経経済学の現状が理解できるようになっていると思います。

 第1部での3人の対談では、不確実性の対処や損失回避といった行動経済学の基礎に加えて、がまん強さにかかわる脳のメカニズムを中心に議論しています。
 第2部では、もう少し神経経済学のより広い研究成果を、田中沙織さんと私との対談形式で紹介しています。
 ここでは、第1部のがまん強さの神経メカニズムをよりくわしく紹介したあと、他人との相対的な経済関係についての脳の反応についての最近の研究を紹介しています。
(大竹先生による「はじめに」より)