商品詳細

透明マントを求めて

透明マントを求めて

紙の書籍 天狗の隠れ蓑からメタマテリアルまで
価格: 1,188円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,188円
880円
1,628円
  • メーカーディスカヴァー
  • 発売日2014.6.26
  • ISBN978-4-7993-1502-6
  • ページ数240P
  • サイズ新書判・並製 / 重さ166g

商品概要

ハデスの兜、ステルス機、隠れ蓑、一般相対性理論、メタマテリアル……。長い夢想の果て、ついに人類は、姿を消す技術を手に入れた! ディスカヴァーが科学者を応援する「リバネス研究費ディスカヴァー・トゥエンティワン賞」の書籍化第一弾!

商品説明

透明人間になってみたい。

誰しも一度は考えたことがあるはずだ。その証拠に、被ることで透明になることのできる『透明マント』が、古今東西様々な時代の文献に登場する。その、長らく実現されることのなかった夢の技術に、今、手が届こうとしている……。ただし、ここに至る道程は平坦なものではなく、また、登場人物も多い。ストダーの「マジックショー」(第1章)、ロッキードの「ステルス機」(第2章)、ベセラゴの「負の屈折率」(第3章)、リーマンとアインシュタインの「曲がった空間」(第4章)そして、スミスの「メタマテリアル」(第5章)。

本書は、透明マントを探し求めてきた多くの人物の活躍を描いた群像劇を通じて、透明マントの科学的な背景を紹介するものである。

(「序」より)
科学とは時として魔法のようなものである。

"魔法"とは便利な言葉である。その時代に実現不可能なことも、魔法という言葉を用い
れば、少なくとも想像を膨らませることができたし、夢も広がった。しかし、それだけで
終わることはなかった。人というのは欲深い生き物で、科学技術を進歩させ、想像を現実
のものにしてきた。遙か昔の人類が、今この世界を見たら、魔法を使っているに違いない
と錯覚するだろう。科学とはまさに魔法である。

新しいものを科学の力で実現するためには、多くの人々の努力と葛藤がある。自動車、
鉄道、飛行機、そしてインターネット。それぞれの技術の裏には、その数だけ物語がある。
透明マント-フレーズだけでも魔法的なその道具-それさえも科学の力で現実にな
りつつある。もちろん、その裏にも研究者たちの様々な物語があるに違いない。
では、それはどんな物語なのか?

私はそれを知りたかった。


【リバネス研究費 ディスカヴァー・トゥエンティワン賞について】
研究者と一般読者が交流し、文化を築く場をつくっていきたいという思いから設置した賞で、授賞者に対して研究費の助成と書籍執筆の支援を行っています。書籍企画を一般読者の方の前でプレゼンしてもらうなど、読者目線のテーマを応援しています。

【ディスカヴァーサイエンス 012】

目次



第1章 エンターテインメントとしての透明マント
 透明マントにかけた夢
 物語の中の透明マント
 ハデスの兜
 ニーベルンゲンの歌
 天狗の隠れ蓑
 透明人間の科学的な描写
 姿を消す遺伝子
 映像技術と透明人間
 死角と錯覚
 マジックの原点
 舞台上の奇跡
 透明マントの存在価値とは?

第2章 アメリカの挑戦 ステルス機への道
 戦闘機にとっての透明マント
 軍産複合体の影
 ロッキードの始動
 スカンクワークスの結成
 ステルスの正体
 スカンクワークスの最高傑作
 ステルス機の実力

第3章 ソ連からの提案 共産主義における科学技術
 ソ連から始まる技術
 ウクライナの街中にて
 ソ連科学の始まり
 ソ連科学界の最盛期とアメリカとの戦い
 ソ連の崩壊と科学の崩壊
 ベセラゴの提案
 光の本質
 光の屈折と新物質
 スーパーレンズ

第4章 曲がった空間 リーマン、アインシュタインの贈り物
 1853年の冬の出来事
 天才数学者の道のり
 曲がった空間
 数学で表される空間の概念
 科学革命
 天才の足跡
 神への挑戦
 生涯最高のひらめき

第5章 ついに完成する透明マント
 透明マントへの道
 その研究、まさにノーベル賞級
 負の屈折率を持つ物質
 メタマテリアルへの道
 ものを見ることと、透明になること
 透明を科学する
 奇跡と偶然
 透明マントとメタマテリアル

あとがき

著者からのメッセージ

この度は、大変名誉ある賞を受賞できましたこと、大変嬉しく光栄に思います。本賞をとおして自身の研究が評価されたことは、今後の大きな励みと自信になりました。本の執筆という大変実りある経験をさせて頂けること、重ねて御礼申し上げます。