商品詳細

「かまってちゃん」社員の上手なかまい方

「かまってちゃん」社員の上手なかまい方

紙の書籍 (携書 130)
価格: 1,080円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,080円
800円
1,480円
  • メーカーディスカヴァー
  • 発売日2014.10.15
  • ISBN978-4-7993-1579-8
  • ページ数180P
  • サイズ新書判・並製 / 重さ175g

商品概要

「もっと大切にあつかってほしい!」「能力を発揮できないのはまわりが悪い!」承認欲求が強く、傷つきやすい「かまってちゃん」社員をどうすればいいのか!?

商品説明

「かまってちゃん」という言葉は、SNSではよく知られるようになってきた。誰かに心配してほしいあまりに「リストカットした」といった嘘画像をアップしたり、恋人にかまってほしくて一日中メールやLINEで呼びかけ、即レスがないと怒りだす困った人たちのことだ。
一方で、「かまってちゃん」社員と呼ぶべき人たちが増えてきている。彼らは会社という場でも相手の迷惑を考えず「かまってくれなきゃ働かない!」とばかりに、奇妙な行動をとる社員たちだ。「楽しい仕事を与えてくれればちゃんとやる」「心の病気だから無断欠勤は許される」など、依存心が強く、「承認欲求」に飢えた彼らとうまく付き合うためにはどうすればいいのか?


(「はじめに」より)
私は、防衛省をはじめとする官公庁、企業、大学の「現場」で、カウンセリングと研修、人事労務相談などを行い、働く人のメンタルへルスに貢献するべく、日々、業務に従事しています。最近、特に、人事担当者や役職者の方々が頭を悩ませているのは、若い社員への対応です。採用して間もない新入社員が仕事でミスをおかすのは仕方がないけれど、上司や先輩がちょっと注意しただけで「もうやっていけない、辞めたい」と辞表をちらつかせる……どうしたらいいだろう、というのです。新入社員が「ここは自分が働くにふさわしい場所じゃない」と勝手に見切りをつけ、入社して3年未満どころか、1年と経たないうちに早期離職するケースが後を絶たないというのが現状です。

自分を大切にしてくれる人を探すことに全エネルギーを傾けている。
依存心が強く粘着性がある。
悲劇のヒロイン(ヒーロー)だという思い込みが激しい。
何事も自分に都合よく解釈する。
何でも他人のせいにしがち。

というのが、かまってちゃん社員の特徴です。自分のことをわかってほしい、認めてほしいという承認欲求は強いのですが、傷つきやすく、そのため人と深くかかわることを避けたがり、自分の殻に閉じこもっていく傾向も顕著に見られます。しかしそれは必ずしも「心を病んでいる」わけではなく、「自分のことをわかってほしい、認めてほしい」という承認欲求が満たされないことの不満が、ねじれた形で言動にあらわれているのだ、と私はとらえています。

また、かまってちゃんは、ただ弱々しいだけでなく、ときとして攻撃的になることもあります。「病気になったのはあの上司のせいだ」と、企業を相手どって訴訟を起こす場合すらあるのです。そうした深刻な被害がおよぶ前に、かまってちゃんへの賢い対処法を知ってください。問題がこじれる前に、芽を摘んでしまうことが賢明です。
「あの人、最近ちょっとヘン!?」と思っても、見て見ぬふりをしていませんか。
「甘えるな!」と突き放すような冷たい態度をとっていませんか?
その気持ちはわかりますが、無視したり冷遇したりして解決のつく事柄ではありません。相手は「自分の存在を認めてくれ。居場所を与えてくれ」とサインを送っているのだと気づいてあげることが重要です。

元来、承認欲求が強いのは悪いことではありません。自分の個性や能力を認めてほしいと切に願うからこそ、何事も前向きに取り組み、努力や工夫を重ねることができるのです。頑張った成果を認めてもらえると、さらに頑張ろうと意欲が高まります。つまり、承認欲求が強い人ほど成長することができるはずなのです。これまでは、ただやっかいな存在でしかなかったかまってちゃんも、その持てる能力を発揮しはじめ、会社にとってなくてはならない存在になるかもしれません。

目次

はじめに

Part1 「かまってちゃん社員」とは何者なのでしょうか?
 職場にはびこる「かまってちゃん」という存在
 みんな、「かまってちゃん」には悩まされている
 タイプ別「かまってちゃん」の奇矯な生態
 中堅社員にだってかまってちゃんはいる!

Part2 どうして「かまってちゃん」になってしまうのか?
 マズローの欲求5段階説
 承認欲求を強烈に求める人々
 子どもを「かまってちゃん」にしてしまう家庭環境
 かまってちゃん娘の親は、やっぱりかまってちゃん?
 ゆとりが「かまってちゃん」を育ててしまった?
 優等生は、かまってちゃんになりやすい?
 ネット依存は、リアル対面コミュニケーションをムリゲーにする?
 自分で自分を認めてはじめて、人からの承認を得られる
 人事のプロもだます、演技上手なかまってちゃん
 かまってちゃんには「定年」はなし
 かまってちゃんの心のねじれをほぐしてあげたい

Part3 「かまってちゃん」がもたらす悲劇
 悲劇1 かまってちゃんは伝染する
 悲劇2 上司がうつ病になる
 悲劇3 本当に休養が必要な人が休めない
 悲劇4 会社倒産の危機を招く
 悲劇5 労働災害で訴えられる
 悲劇6 経歴詐称の被害にあう
 悲劇7 ハラスメント冤罪による被害
 悲劇8 ネット風評被害
 悲劇を防ぐには、初期対応と手当の継続が肝心

Part4 「かまってちゃん」を見分ける6つのポイント
 危険サイン1 「け」/欠勤が増える
 危険サイン2 「ち」/遅刻が増える
 危険サイン3 「な」/泣き言を言う
 危険サイン4 「の」/能力低下
 危険サイン5 「み」/ミス多発
 危険サイン6 「や」/「辞めたい」と口癖のように言う
 ノミュニケーションは、実は有効なガス抜き手段
 話すことだけでも心は浄化される

Part5 「かまってちゃん」の上手なかまい方
 タイプ別「かまってちゃん」の上手な対応法
 中高年かまってちゃんの上手なかまい方
 傾聴スキル
 うなずき効果
 繰り返し技法
 対話の5つのパターン
 かまってちゃんには、オープンクエスチョン
 沈黙も濃密なコミュニケーション

Part6 みんなで「かまってちゃん」を上手にかまう方法
 職場ぐるみで上手にかまう
 事例1 グループワークで心のわだかまりが解けた
 事例2 人づきあいがうまくいくようになり、性格も明るくなった
 かまってちゃん長期休職の実態
 休職かまってちゃん職場復帰支援の手引き
 第1ステップ:病気休職開始時および休職中のケア
 第2ステップ:職場復帰可否の判断
 第3ステップ:職場復帰支援プランの作成
 第4ステップ:職場復帰の決定
 第5ステップ:職場復帰後のフォローアップ
 復職かまってちゃんの上手なケアと注意点

Part7 「かまってちゃんかな?」 と思ったときの効果的なトレーニング
 自己理解を深め、自己肯定感を高める
 怒りを溜め込むと次第に大きくなる
 怒りの感情のおおもとは悲しみ
 自分の欠点ではなく長所を見つける、自分を好きになる
 基本中の基本、人と目を合わせる、あいさつをする

おわりに