商品詳細

電子書籍の衝撃 (携書048)

本はいかに崩壊し、いかに復活するか?

電子書籍の衝撃 (携書048)

紙の書籍
価格: 1,188円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
価格
1,188円
880円
  • 発売日2010.4.15
  • ISBN978-4-88759-808-9
  • ページ数303P
  • サイズ新書版ソフトカバー /

商品概要

『2011年 新聞・テレビ消滅』!? では、本はどうなる!? キンドルに続き、アップルiPad 登場。それは、本の世界の何を変えるのか? 電子書籍先進国アメリカの現況から、日本の現在の出版流通の課題まで、気鋭のジャーナリストが今を斬り、未来を描く。

商品説明

『2011年 新聞・テレビ消滅』!? では、本はどうなる!?

キンドルに続き、アップルiPad 登場。それは、本の世界の何を変えるのか?
電子書籍先進国アメリカの現況から、日本の現在の出版流通の課題まで、気鋭のジャーナリストが今を斬り、未来を描く。

本が電子化される世界。
それは、私たちの「本を読む」「本を買う」「本を書く」という行為に、
どのような影響をもたらし、どのような新しい世界を作り出すのか?


*****


著者後書きより

私は年に数百冊も本を購入し、たぶん百冊以上はちゃんと読んでいる活字中毒者です。
そして同時に、年に四?五冊も本を出している書き手のひとりでもあります。
その意味で、キンドルやiPadのような電子ブックリーダーが出てくることによって、
本の世界がどう変わっていくのかは自分にとっても切実な問題としてとらえています。

本文中で何度も書いていますが、間違えてはならないのは、
「電子ブックの出現は、出版文化の破壊ではない」ということです。
何千年も同じような活字形式で人々に愛されてきた本は、そう簡単には崩壊はしません。
そこがたかだか数百年の歴史しかない新聞や、
あるいは登場してから数十年しか経っていないテレビとは違うところです。
でも活版印刷が十五世紀に発明されて本の流通と読まれ方が劇的に変わったように、
電子ブックも本の流通と読まれ方を大きく変えるでしょう。


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目次

第1章 iPadとキンドルは、何を変えるのか?
*姿勢と距離から見る、コンテンツとデバイスの相性 
*キンドルの衝撃
*これ以上ないほど簡単な購入インターフェイス
*物理的制約を離れ、膨大な数の書籍の購入が可能に
*ハードカバーの約3分の1という戦略的低価格
*複数のデバイスで読書が続けられる仕組み
*「青空キンドル」? 日本語の本はまだだが……
*「ヌック」「ソニーリーダー」……百花繚乱のアメリカ・ブックリーダー
*アマゾン・キンドル最大の対抗馬、アップルiPadの登場
*iPadが有利なこれだけの理由
*iPadが不利な三つの点
*決め手は、プラットフォーム
*電子ブックによって本は「アンビエント」化する
*ここまで進んでいる音楽のアンビエント化
*そして、情報のマイクロコンテンツ化へ
*本のアンビエント化の先にあるものは?

第2章 電子ブック・プラットフォーム戦争
*ベストセラー作家が電子ブックの版権をアマゾンに
*電子ブック、ディストリビューターの広がり
*出版社の勝算なき抵抗
*そして、アップルiPad の参入
*マイクロソフトから始まったプラットフォームビジネス
*音楽のネット配信、テクノロジー業者とレーベルとの戦い
*アップルiTunesミュージックストアの登場と勝利
*音楽業界におけるアップルのプラットフォーム戦略を
 完全にコピーして挑んだキンドル
*アマゾンのホールセール契約を覆させたアップルのエージェント契約戦略
*アップルは出版社にとって、ホワイトナイトか? トロイの木馬か?
*メディア同士のアテンションエコノミーの戦いの中で
*グーグルブック検索の参入
*グーグル和解問題は、日本の出版業界でも大騒動に
*グーグルは何を狙っているのか?
*出版社連合の電子ブック・プラットフォーム構築の失敗
*わずか二年で失敗した、日本の「電子書籍コンソーシアム」
*著作権二次使用権の問題
*取次中心の業界のしがらみから脱却できず
*そして、書き手の参入へ

第3章 セルフパブリッシングの時代へ
*アマゾンで、だれでも書き手の時代到来!?
*ISBNコードを取得する!
*アマゾンDTPに、アカウントを登録!
*原稿をアップロードする!
*電子書籍は出版文化を崩壊させるのか?
*アマゾンでのセルフパブリッシング、オンデマンド印刷も
*プロモーションはどうするか? マーケティングの新しい潮流
*楽曲のセルフ・ディストリビューションに挑むまつきあゆむさん
*マスモデルは緩やかに崩壊へと
*記号消費──モノですべてを語った時代
*記号消費の時代、音楽シーンで起こっていたこと
*記号消費の終焉へ
*ネット配信が音楽の好みの細分化を加速させる
*従来のアーティストの収益モデルの崩壊
*ソーシャルメディア時代を生きるスキル
*有名人気アーティストも
*セルフ・ディストリビューションは、音楽をいかに変えたか?
 セルフ・パブリッシングは、出版をいかに変えるか?
*マイスペースで、2週間で100万アクセス!
 無名ロックバンド、ハリウッドアンデッドの場合
*巨大レーベル主導から零細ミュージックコンパニーへ
*音楽業界の主流は、三六〇度契約へ
*電子ブック時代の出版社は?

第4章 日本の出版文化はなぜダメになったのか
*若い人は活字を読まなくなったのか?
*ケータイ小説本がなぜ売れたか? 
*ケータイ小説は、コンテンツではなくて、コンテキスト
*それは、ヤンキー文化と活字文化の衝突だった!
*流通構造の問題を探る。再販制のはじまり
*委託制と書籍と雑誌の流通の融合のはじまり
*いまも引き継がれる流通プラットフォームの問題点
*一九九〇年代まで出版界が好調でいられた本当の理由
*壮大なる自転車操業と本の「ニセ金化」
*「出版文化」という幻想
*守られるべきものとは何か?

終章 本の未来
*電子ブックの新しい生態系
*書店の中にコンテキストをつくった往来堂書店、安藤哲也さん
*なぜ、未来の書店像として広まらないのか?
*電子ブックは、結局ベストセラー作家だけが売れる?
*食べログとミシュラン、あなたにとって有益な情報は?
*マスモデルに基づいた情報流路から、
 ソーシャルメディアが生み出すマイクロインフルエンサーへ
*すでに始まっている
 マイクロインフルエンサーによる本のリパッケージ
*多くのマイクロインフルエンサーと無数のフォロワーが織りなす
 未来の本の世界
*本と本の読まれ方はいかに変わっていくか?
*コンテンツからコンテキストへ。ケータイ小説が読まれる理由
*ソーシャルメディアの中でのコンテクスト構築が
これからの出版ビジネスの課題
*そして、読書の未来に

あとがき