商品詳細

[紙+電子セット]超訳 鷗外の知恵

The Wisdom of Ogai

[紙+電子セット]超訳 鷗外の知恵

紙+電子
価格: 2,516円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,836円
1,360円
2,516円
    個数:
  • 発売日2013.2.28
  • ISBN978-4-7993-1292-6
  • ページ数280P

商品概要

才能とは運を操る術である。現代文のカリスマ講師・出口汪が、知られざる鷗外の箴言集を超訳!

商品説明

本書は、明治の文豪・森鷗外の箴言集を、現代文のカリスマ講師と知られる出口汪が超訳したものである。

鷗外は軍人、文学者として最高の地位を得た。だが、鷗外は決して順風満帆な人生を送ったのではなかった。体制派であると同時に、反体制的な発言を繰り返した。恋愛と結婚、そして、離婚を経験した。個人と家、個人と国家との問題に苦しみ、嫁姑問題でも煩悶した。

鷗外は何度も何度も挫折し、苦汁をなめた。しかし、そのたびに強靱な意志力でそれを乗り越えていったのだ。

本書は鷗外が小倉左遷前後に連載した、「知恵袋」「心頭語」、そして、東京に転勤し、復権した翌年に連載した「慧語」、この三冊の箴言集の超訳である。「知恵袋」「心頭語」の原典は、1788年、フランス革命勃発の前年に刊行されたクニッゲの「交際法」である。この書物は日本ではあまり知られていないが、ドイツではどの家庭でも一冊は備えていると言われているものである。その内容は実践的であり、様々なタイプの人間との交際の仕方や処世術などが事細かに、しかも具体的に述べられている。鷗外は「交際法」を翻訳するに当たって、日本人に必要な箇所を選択し、時には自分の体験を交えたり、原典にはない内容を書き加えるなどして、思い切った修正・加筆・削除を行っている。まさに「超訳」のはしりである。「慧語」の原典は、スペインのイエズス会士バルタザール・グラシアンの著作集から、彼の友人ラスタノザが一六五五年、彼の死後、三百箇条の箴言を抽出し、編集したものを、さらにショーペンハウエルがドイツ語訳したものである。その中から、鷗外が五十四箇条を抽出し、これも超訳している。

以上のようにヨーロッパで古くから読まれ続け、しかも、鷗外が日本人に必要なものとして、抽出し翻訳した三冊の箴言集から、さらに現代の日本人に送りたいものを厳選し、超訳したのが本書なのだ。


<本書の一部>

5 まず自分を信じよ

自分が自分を信じること。
それがあって初めて、人が自分を信じてくれる。
いったん自信が崩れて、表情にそれが表れてしまったなら、人はたちまち寄りつかなくなる。
それはカインの額に刻印された、罪のしるしだ。


10 才能とは運を操る術である

幸運は気まぐれである。
いつあなたに訪れるのか、誰にも分からない。
才能とは、運を操る術のことである。
運が巡っていると思えば、思い切って前へ突き進む。
まだ巡っていないと思えば、ただちに立ち止まる。
そして、運が巡ってくるまで、じっと時を待つのだ。


32 希望する知らせは容易に信じるな。悲しい知らせは心に鞭打って信じよ

望ましいと思う出来事に遭遇したときは、それを安易に信じたがる自分に手綱をかけて引きしめなさい。
悲しむべき知らせに接したときは、自分の心に鞭を打って、それを信じるように自分を励ましなさい。

目次

はじめに

「知恵袋」序言

I 人生の英知
1 文明が人間を野獣性から解放する
2 自分の価値は自分が決める
3 大衆に迎合するな
4 量より質を追求せよ
5 まず自分を信じよ
6 弱点を隠すのが処世の第一歩
7 弱点を美点に変えるのが人生の秘訣
8 人に助けられたなら、自由が制限される
9 まっすぐに飛ぶ鳥は射落とされる
10 才能とは運を操る術である
11 運は疲れやすいから気をつけよ
12 軽挙妄動を慎め
13 権力は民衆の希望を満たすためにある
14 必要なときだけ全力を尽くせ
15 心の剣はいつでも抜けるように研ぎ澄ませ
16 度量の大きな人間は感情に左右されることがない
17 選択する技量は人生にもっとも必要な才能である
18 事の初めに当たって、最後まで見通しをつけよ
19 切羽詰まると妙案が浮かぶのは一つの才能だ
20 成功したければ時の力を利用せよ
21 自己の内なる基準を持て
22 高尚なる趣味は難しいが、その喜びは格別だ
23 何事も躊躇することを知らない人は失敗しない
24 気まぐれに左右されてはいけない
25 生まれながらの王者には隠れた威圧感がある
26 自分が理想とする英雄と競い合え
27 享楽の程度を心得よ
28 自分の才能を誇示してはならない
29 機知・機転よりも熟慮が大切
30 こざかしい知恵は破滅に通じる

II 処世術の原則
31 筋を通した生き方をせよ
32 希望する知らせは容易に信じるな。悲しい知らせは心に鞭打って信じよ
33 特定の主義・思想を信じていると公言するな
34 耳よりも眼を信じよ
35 人との交際には底なしの落とし穴がある
36 不死鳥のように蘇る気迫を持て
37 老化を促進する二つの要素
38 たとえ小さくても守れない誓いは立てるな
39 常に晴れやかな表情を保つには
40 他人を責める前にまず己を責めよ
41 自分の基準を絶えず高いものに合わせよ
42 過失よりも、世間から笑われる失敗のほうが危険である
43 あえて敵の攻撃を受けてみるのもいい
44 人の期待にすべて応えてはいけない
45 計画していることを人に話すな
46 推測不可能に振る舞え
47 過度の期待をかけられないように気をつけよ
48 誇張した表現を使うな
49 取るに足らないことは人並みにしておけ
50 突発的なことが起こったら、あわてずに一分間ほど考えよ
51 約束した時間は守れ
52 世間は勝つか負けるかという結果だけで判断する
53 身辺はたえず整理しておけ
54 讒言を警戒せよ
55 身を引くことも重要な処世の術である
56 時には世の中に迎合すべきこともある
57 無節操という非難を恐れるな
58 成功したければ、準備は気にせずすぐにとりかかれ
59 有能な部下を持て
60 たえず新しい思想を身につけよ
61 時には無理をせよ
62 悪評の的となっている流行には寛容になるな
63 うわべだけ飾ってもすぐに見抜かれてしまう
64 時にはふりをしなければならないこともある
65 相手の宗教を否定してはいけない
66 災いが永遠に続くことはない

III 夫婦の交際術
67 早婚と晩婚どちらがいいか
68 性格が合わない夫婦のほうがうまくいく場合がある
69 結婚生活は共同事業
70 どうすれば互いに飽きないでいられるか
71 妻の前で同じ話題を繰り返すな
72 夫婦は互いに尊敬し合え
73 夫はたまには家を留守にせよ
74 浮気を防ぐ方法
75 あなたが若い場合、妻よりも魅力的な女が現れたらすぐに離れよ
76 あなたが壮年の場合、妻よりも魅力的な女が現れたら頻繁に会え
77 なぜ浮気を招くことになるか
78 妻の外での自由な交際を認めよ
79 財布のひもは二人で握れ
80 一家の財政が破綻したら、すぐに第三者に任せて清算せよ
81 窮地に陥っても妻には相談するな

IV 親子の交際術
82 子どもにはごまかしがきかない
83 子どもの教育は人に任せるな
84 年を取った親の相手になれ
85 親の苦労を思え

V 女性との交際術
86 女性は暴れ馬
87 結婚を考える相手の男を見極めるには
88 女性のいる席では服装に気をつけよ
89 女性二人のうち一人だけを褒めるな
90 女性がどう見えたがっているかを考えよ
91 女性を惹きつけるには秘密を打ち明けることだ
92 女性の機嫌を判断せよ
93 女性は人をからかうのが好きだ
94 すべての女性は女優である

VI 交際術の極意
95 親戚同士のつきあいは慎重にせよ
96 人の欠点を話題にするな
97 他人の名声をかさに着るな
98 泣き言を人に漏らさない
99 幸運を他人に打ち明けてはいけない
100 孤独になりたくないなら、人を見捨てないことだ
101 打ち明け話はほどほどに
102 陰口は真の友人を失わせる
103 人それぞれに応じたつきあい方をせよ
104 友人に不利な噂話をするな
105 ある家の内情を別の家で話すな
106 大物の腹の内は凡人には分からない
107 おしゃべりが話し上手ではない
108 与えることを知らない人間にはなるな
109 自分のことばかり話題にするな
110 怒りでは他人を説得できない
111 人の悪口を言うと、自分が軽蔑される
112 秘密を洩らす人に油断するな
113 初対面の時は晴れやかな気分で
114 自分にふさわしいファッションが一番だ
115 人が目の前で侮辱を受けたとき、表情を変えてはいけない
116 上司とうまくつきあうには
117 知恵ある人間は人の気持ちを洞察する
118 相手に合わせる技術が時には必要だ
119 最も恐ろしい猛獣は社会の中に暮らしている
120 人の返事を最後まで聞かないことほど無礼なものはない
121 花を持たてやることが社交術の心得の第一歩
122 誰と交際するかでその人の価値が分かる
123 世話を焼くのは難しい
124 喧嘩の仲裁はなるべく避けよ
125 人柄は何気ない言動の中に表れる
126 愛されるより、人に一目置かれる人間になれ
127 秘密を握られるな
128 奪われる前に与えよ
129 年齢が離れている人とも交際せよ
130 若い人から自然と求めてくるように振る舞え
131 年長者の経験を大切にせよ
132 恩を売る人に取り込まれるな
133 人前で故意に褒める人には気をつけよ
134 人に何かをしても見返りを期待してはいけない
135 師の恩を敬え
136 子どもの前で教師を悪く言うな
137 危機に面したときに人の心根が分かる
138 病人は看護の専門家に任せよ
139 悩みを人に相談してはいけない
140 世の中から墜落した人を励ませ

VII 会話の技術
141 人を面白がらせようとするな
142 晴れやかな顔つきで話せ
143 相手を上手に褒めよ
144 お客にお土産を持たせるように話せ
145 真の話し上手は無から有を生み出す
146 同じ話を何度もするのは恥ずべきことだ
147 自分がどんな表情で、どんな話し方をしているか、自覚せよ
148 好感を持たれる話し方は普段から養うべきもの
149 話し方の修養を積め
150 無駄な冗談を飛ばしてはいけない

VIII 手紙を書くときの心得
151 手紙はペンを使った交際である
152 読み手が喜びそうなことを書け
153 手紙の言葉は慎重に選べ
154 手紙は後の始末が大切

IX 友人との交際術
155 友は若いうちに作れ
156 親友はかけがえのないものだ
157 友を選ぶなら、性格のいい人を
158 友に多くを求めるな、多くの友を求めるな
159 地位や財力で友を選ぶな
160 友に悩みを打ち明けていい場合
161 友から悩みを打ち明けられたら、すぐに救ってやれ
162 友人にも言ってはいけない秘密がある
163 どうでもいいことに逆らうな
164 友人間の貸し借りは関係を壊す
165 友とはほどよく距離を保て
166 限度を超えた交友関係は見苦しい
167 交際を無理強いしてはいけない
168 友人がいない人、誰でも友人になる人
169 友に関する告げ口を信用するな
170 誤解が生じたと思ったなら、すぐに直接話し合え
171 友人が敵となったときがもっとも恐ろしい

X 敵
172 信念を持った人間に敵がいるのは当然だ
173 己の信じる道を貫け
174 敵の攻撃には冷静に対処せよ
175 敵の仕打ちが不公平である限り、時間の力に抗することはできない
176 敵を撃破しようと決めたら、全力を挙げて一気に行え
177 敵の仕打ちが公平さを欠くときは、やがて自ら降伏してくる
178 敵がいると公言する勇気を持て
179 敵が世の中を味方につけているときこそ屈服してはいけない

XI 地位の高い人との交際術
180 地位の高い人にこちらから交際を求めてはいけない
181 策略好きの上司とは深くつきあうな
182 地位の高い人から重用されないほうがいい
183 地位の高い人の前で他人を品評してはいけない
184 地位の高い人は訪ねてくる人を観察している
185 地位の高い人と学問・芸術の分野で交際するな
186 地位の高い人は答えの分かっている質問をするものだ
187 地位の高い人に贈り物をするな
188 地位の高い人に策略を献じてはいけない

XII さまざまなタイプの人間との交際術
189 何でも一番になりたがる人とは歩調を合わせるな
190 名誉欲の強い人にそのことを指摘してはいけない
191 うぬぼれの強い人間にはあえて褒めてやれ
192 高慢な人間をつけあがらせるな
193 感情の起伏が激しい人には配慮が必要だ
194 強情な人にはそれ以上に強情さを発揮して圧倒せよ
195 何でも反対する人は適当にあしらえ
196 激しい怒りは一時的なもので、時がたてば静まる
197 復讐心が強い人には用心せよ
198 無精な人には刺激をしてやれ
199 猜疑心の強い人には誠実に当たれ
200 悪口を言う人は無視せよ
201 ケチな人とは利害関係を持つな
202 けちけちと金を貯めては浪費する人は救いようがない
203 世の中には尊重すべきケチもいる
204 浪費家からの贈り物は受け取るな
205 大げさな人の話は適当に割り引いて聞け
206 悪人には絶対に近づくな
207 偽善者の仮面はあえてはぐ必要はない
208 おもねる人とは親しくするな
209 厚かましい人と交際するのは苦痛だ
210 うわべだけ卑下する人はその鼻をへし折ってやれ
211 秘密を話したら必ず漏れると思え
212 世の中にはわざと漏らす秘密もある
213 詮索好きな人はからかってやれ
214 変わり者はいたわってやれ
215 愚かな人は善人にも悪人にもなる
216 自分の考えを持たない人たちが世の中を作っている
217 のんきな人と皮肉屋
218 偽善者は敬遠しておけ
219 善を行うには二つの道がある
220 自分本位の人間は屈服させよ