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[紙+電子セット]ニュースがよくわかる生命科学超入門

[紙+電子セット]ニュースがよくわかる生命科学超入門

紙+電子
価格: 1,480円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,080円
800円
1,480円
    個数:
  • メーカーディスカヴァー
  • 発売日2014.5.21
  • ISBN978-4-7993-1490-6
  • ページ数224P
  • サイズ新書判・並製 /

商品概要

iPS細胞、ES細胞、STAP細胞。あなたは、本当にわかっていますか? 再生医療、創薬、若返り? 生命科学のキホンの「キ」がわかる超入門書

商品説明

STAP細胞騒動は、私たちには科学リテラシーが足りないという事実を浮き彫りにした。生命科学の本質をしっかり知っていれば、何が問題となっていて、何を議論すべきなのか、明確に理解できたはずなのだ。

わからないからこそ、知りたい! この一連のニュースによって、夢の技術といわれる「万能細胞」とはいったいどういうモノなのか、あらためて興味・関心が高まりつつあるといえるだろう。

再生医療や創薬の鍵をにぎるといわれるiPS細胞やES細胞とはなんなのか? 万能細胞について理解を深めるとともに、「クローンとは何か?」「DNAのはたらきとは?」といった、生命科学のキホンの「キ」がまるごとわかる「超」入門書。


(「はしがき」より)
「幹細胞」という専門的な言葉がテレビや新聞を賑わしている。iPS細胞、STAP細胞、ES細胞などというときは、とくに「iPS幹細胞」ということは少ないが、いずれも幹細胞の話である。しかし、iPS細胞、STAP細胞、ES細胞がいったいどういったものなのか、はっきりと理解できている方は少ないのではないだろうか。

では、その幹細胞とはいったい何だろうか。ふつうの細胞とは何がどう違うのだろうか。多くの方々が、ふと、そんな疑問を抱いておられるのではなかろうか。高校で生物を取られた方も、生殖細胞や神経細胞、筋肉細胞については習っただろうが、幹細胞については深くは説明を受けていないのではなかろうか。残念なことにニュースでは次々に表面的な事象がセンセーショナルに報道されるだけで、このような疑問にはなかなか答えてくれない。説明の時間もないためか、「幹細胞とは、すべての細胞に変化できる細胞」である、という一言で話を進めてしまう。

これでは、幹細胞の科学的な話理解などできるものではない。もったいない話である。幹細胞の話題の中には細胞の本質、さらには生命の本質に迫る問題が山のように絡んでいて、知れば知るほどおもしろい話が山のようにあるからだ。

目次

夢の「万能細胞」をキホンから理解するために

第1部 細胞と幹細胞の超キホン

第1章 細胞はいかにして幹細胞となるか
 1 生命とは何だろうか?
 2 生命体と非生命体を分かつもの
 3 生殖細胞と体細胞を区分しておこう
 4 DNA情報は膨大な図書館の蔵書整理と同じ
 コラム 「タマゴが先か、ニワトリが先か」論争に終止符?
 5 体細胞分裂──母細胞から娘細胞へ
 6 幹細胞、誕生す!
 7 細胞の運命とエピジェネティクス
 8 分化の道は一方通行、後戻りはできない!
 9 細胞を世襲化する「禁断の書」
 10 ニッチに居続ける幹細胞

第2章 ES細胞、そしてiPS細胞へ
 1 人の手による「万能細胞づくり」は可能か?
 2 「ES細胞」という名の万能細胞
 3 ES細胞のつくり方は?
 4 ES細胞に立ちはだかる壁
 5 あえて「万能」を名乗らないiPS細胞
 6 細胞を初期化させる「因子」を探せ!
 7 ガン細胞も幹細胞だった
 8 iPS細胞づくりの秒進分歩
 9 iPS細胞が狙う3つのターゲット
 コラム 山中教授が医学を志した2つのきっかけ

第2章補 「STAP細胞」というアプローチ
 10 植物はカケラからでも生長することに着目
 11 雨よりも弱い酸性でSTAP細胞はできる
 12 ギュッと刺激するとSTAP細胞になる?
 13 STAPはミューズ細胞の見誤りではないのか?
 14 「STAP細胞」「STAP幹細胞」との違いは何か

第3章 再生医療はどう行われているのか
 1 臓器移植では避けられない拒絶反応
 2 機械式臓器には免疫反応はないが
 3 自分の臓器を移植するクローン臓器
 4 自分の臓器を自分でつくる再生医療
 5 すでに成功している再生医療とは?
 6 結果が得られているiPSの再生医療
 7 患者個人に合わせたテーラーメード薬剤開発

第4章 遺伝子工学と人工幹細胞
 1 遺伝子工学とは何か?
 2 「クローン」の2種類のつくり方
 3 「クローン」技術は何が問題か
 コラム 「ドリー」というネーミング
 4 「細胞融合」は自然界でも起きる現象
 5 「交配」は遺伝子組み換えの元祖
 6 遺伝子組み換えの安全性
 7 遺伝子治療はどのように行われるか
 8 人工幹細胞による「完璧なクローン」とは
 9 それは神の領域か?

第2部 細胞と遺伝・DNAの超キホン

第5章 すべてのキホンは「細胞」から始まる
 1 生物の「細胞」は2種類に分けられる
 2 進化した細胞
 3 細胞の構造を見ておこう
 4 染色体とDNAの関係を知っていますか?
 5 細胞膜は「防御壁+化学反応」の場
 6 分子膜を医療に使う

第6章 DNAとRNAのふしぎな関係
 1 生殖細胞のDNAが体細胞の半分なわけ
 2 細胞分裂──DNAとRNAは何をしている?
 3 タンパク質こそ生命の元締め
 4 DNAの二重らせん構造は2メートル!
 5 DNAの分裂とコピーづくり
 6 DNAの「遺伝子部分」をRNAに転写
 コラム 「二重らせん発見!」の裏側

第7章 生物はいかにして発生し、老化するのか
 1 「胚」が生まれ、生体が「発生」する
 2 ジャンクDNAが分化を指示していた
 3 「細胞周期」という予定表
 コラム 体内時計が体の中にある?
 4 細胞は分裂回数を記憶している
 5 周囲を巻き込む細胞死、迷惑をかけない細胞死

第8章 研究論文の評価とモラル
 1 なぜ、科学者は研究をするのか
 2 研究の価値は「第三者」が判断
 3 いざ、論文を「ジャーナル」に投稿する
 4 審査は「科学者性善説」で行われる
 5 「掲載許可」と「掲載却下」の天国と地獄
 6 研究費の工面に苦労
 7 成果が出れば「特許」獲得へ
 8 データ捏造はなぜ起きるのか
 9 「再現不可能」なとき、それは「事実はなかった」となるか
10 科学の世界での「捏造(ねつぞう)」、法律での「捏造」
11 誤謬があっても誰も責めはしない