商品詳細

[電子書籍]科学技術は日本を救うのか

「第4の価値」を目指して

[電子書籍]科学技術は日本を救うのか

電子書籍
価格: 960円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
価格
1,296円
960円
個数:
  • 発売日2011.5.9
  • ISBN978-4-88759-792-1

商品概要

日本の若者は未来に希望を抱いていない
――国際調査の結果は衝撃的だった。
閉塞感漂う日本に明るい未来を創るためには?

商品説明

日本の若者は未来に希望を抱いていない
――国際調査の結果は衝撃的だった。
閉塞感漂う日本に明るい未来を創るためには?

iPS細胞の山中教授や鉄系超伝導の細野教授など、
世界をリードするスーパースターを次々と生む日本。
大学はこの数年間に毎年1万件もの特許を出願するようになった。
また高度な環境技術によりGDPに対する地球温暖化ガス排出量は世界最少だ。
――これらの有利な技術環境を利用して日本は貿易黒字を蓄積し、
世界最大の対外純資産をさらに増加させつつある。
だが、その中で長く続く国民の貧困感と閉塞感。
日本が産業経済での復権を果たし、子どもたちが夢を語るようになるには……
20年前に世界の高温超伝導フィーバーの火付け役となり、
現在、科学技術振興のリーダーである著者が、そのための「しかけ」を提案する。

(ディスカヴァーサイエンス・シリーズ)

目次

目次
プロローグ 夢をなくした日本の子どもたち

第1章 世界トップクラスを走る日本の科学技術
 1 世界は研究開発メガ競争時代に入った
   「科学技術基本法」が制定された意味
    欧米に差をつけられた公的研究開発費
    熾烈な「研究開発メガ競争時代」
 2 成果を挙げ始めた日本の大学
    公費の平等な配布から競争的な研究資金への移行
    基礎科学研究予算は「科研費」と「戦略創造」の2段ロケット方式
    日本は基礎科学で世界のトップに躍り出た
    研究への支援が実を結んでいる
    課題解決型研究と好奇心に導かれる研究
    日米大学の予算を比較すると
    地域の大学が生き残るために
    産学連携に本気になった日本の大学

第2章 日本経済長期停滞の真相を探る
 1 成長が止まった日本経済
    日本では20年間も技術革新がうまく回っていない
    飽和してしまったGDP
 2 日本が不景気になった本当の原因
    実は貿易黒字が問題を生んでいる
    日本企業が「世界を買い始めている」
    日本国内に取り残される国民と日本政府
    日本でなぜ貿易黒字が20年以上も続くのか?
    海外に出て行ってしまう特許
    中国は日本の重要な貿易相手国となってきた
    東アジアの国々に拡大した、日本を中心とする国際分業体制
    私たちの預貯金も不景気の原因だった
    国民の貯蓄が財政赤字に姿を変えた
    財政赤字よりも「後世に何を残すか?」が重要
    日本の不景気の構造

第3章 「第4の価値」が若者に夢を与える
 1 景気回復に必要とされるのは「新しい価値」
    娯楽に使うお金は十分にあるのに……
    日本は「出稼ぎ父さんの居つかない、淋しい家庭」
    第4次産業を創出しよう
    政府のリーダーシップで「第4の価値」を追求する
    第4の価値の追求、アメリカの場合
    税金より個人寄付が効率的な場合がある
    NPOは経済に十二分に寄与できる
    21世紀の日本経済復活のシナリオ
 2 低炭素社会への投資が日本の未来を救う
   「低炭素社会実現」の意味するところ
    自然エネルギーが鍵となる
    技術に勝った日本が、なぜ、普及に立ち遅れたのか?
    太陽光発電のコストをどう考えるか
    低炭素社会実現へ向けて、科学技術はどんな役割を果たすか
 3 日本の若い世代に期待する
    日本の若者たちの環境マインド
    若者たちの科学技術に対する信頼を取り戻す
    日本に第4の価値を実現する素地はある

第4章 科学技術による「地球防衛隊」構想
 1 若者の科学への芽を育てる
    子どもたちへの提案
    日本科学未来館―毛利衛館長の夢
    「地球防衛隊」の構想
 2 超伝導で地球を防衛する
    自然エネルギーの地球電力ネットワークをつくる
    日本がリードする超伝導研究
    実用の域に達した高温超伝導素材
    超伝導リニアモーターカーが走る仕組み
    飛行機に代わる高速省エネ型交通ネットワークとして
    地球電力ネットワークを可能にする超伝導の電力ケーブル
    高圧線と鉄塔を世界からなくす
    超伝導による送電で国際貢献
    地球の磁場がなくなる?

著者からのメッセージ

日本には世界最大の力がある、自国の課題を解決するだけでなく、地球規模の課題をも解決していくことができると考えています。本当にそんなことができるのか?その根拠はどこにあるのか?本書では、それを裏づける客観的なデータをご覧に入れます。それに基づいて日本の現状を認識し、どうすれば課題を解決することができるのかを考えていきます。日本という国が未来に向けてどんな国になっていきたいのか、大きな夢を設計し、その夢を実現するための仕組みをつくっていくことが、今、若者たちのために何よりも必要とされていると思います。私たち一人ひとりがそのために考え、行動していく一助に本書がなれば、これほど嬉しいことはありません。