あなたはいま、どのようなドラマを生きているでしょうか。

人は誰でもこの世に生を受けると、「人生」という名のドラマの主人公となります。そのドラマには、さまざまなことが起こるでしょう。愛を育むとき、愛が壊れかけるとき、人を信じられなくなるとき、そして、それでも気持ちを新たにして、希望を抱いて再び前を向いて生きていくとき。0学では、こうした日々の生きる営みを「運命」と定義しています。

巷の占いは、その時々の吉凶を知らせるものが多いのではないでしょうか。しかし、運命とは、決して誕生日などによって吉凶や結果が決まってしまうものではありません。運命には法則があります。人生に悲しい冬が訪れるならば、必ず、立ち直る春がやってきます。たとえ、いまあなたが悲しい思いをしていても、希望を抱いて前向きに生きてください。その悲しみを乗り越え、幸せに包まれるときは、必ずやって来るのです。

あなたが知るべきは、目先の吉凶ではなく、人生で待ち受けている運命です。凶の日だって、私たちは生きて生活しなくてはなりません。だからこそ、いつまでも悲しみにとらわれているより、運命の法則に則って、できるだけ早く春の運気を招きよせ、その運気を高める努力をするほうが、ずっと良いはずです。

運命には12の運命期があります。中でも、『0地帯（「背信」「0地点」「精算」）』「健康」「浮気」という時期は、特にトラブルが生じやすいときです。そうしたリスキーな時期を事前に知って対処することができたら、とても良いと思いませんか。動くべきとき、静観すべきとき、その時々に合った過ごし方がわかれば、人生がとても生きやすくなります。

0学は、運命の法則を研究し、科学的なグラフに映し出すことで確立された学問です。生まれの巡り合わせに応じた価値観や考え方の傾向を見いだし、それぞれの星の人が、どんなときにうまくいきやすいか、どうしたら失敗しやすいかなどを体系化しました。0学によって導き出された運命の法則がわかれば、運や個性を花開かせ、自分らしく生きていくことができるのです。

この世に生まれたその日から、あなたの運命は動き出しています。0学があなたの心の支えとなり、お役に立てれば幸いです。そして、本書を読んでくださっている皆様が、人生にくじけそうになっても、希望を忘れずに「今日」という日を前向きに生きていけることを願っております。
（「はじめに」より）