著者リスト

谷口江里也タニグチエリヤ

谷口江里也

プロフィール

『神曲 for iPad』著者

詩人、ヴィジョンアーキテクト。言葉、ヴィジョン、建築、音楽などの、さまざまな表現を通し、独自のアプローチで多様な空間価値創造を行う。主な著書に『全版画集ゴヤ』『1900年の女神たち』『ドレの神曲』『ドレの旧約聖書』『ドレの失楽園』『ドレの昔話』『アトランティス・ロック大陸』『空間構想事始』。
主な建築空間作品に『東京銀座資生堂ビル』。シンガーソングライター音羽信の名による音楽作品に『わすれがたみ』『OTOWA SHIN 2』などがある。

【著者メッセージ】
『神曲 for iPad』という電子本を出版いたしました。基本的には、書籍の『ドレの神曲』の電子版ですが、電子ブックというメディアの特性を活かすためのさまざまな工夫をしています。

基本的な見え方としては、ドレの画を左ページに配置し、右に本文を配置し、本を開いた感じの、いわゆる見開き単位で物語りを進行させている点は書籍と同じですが、『神曲 for i Pad』では、本文の内容をよりシンプルにして、よりスピーディに読み進められるようになっています。ドレの画はもちろん部分的に拡大して見ることが出来ます。ドレが細部をどんなに丁寧に表現しているかがわかり、これも電子メディアならではの一つの特徴です。

見開きの本文画面には「キーワード」というアイコンを設け、それをタッチすると、本文中のキーワードだけが浮かび上がり、その言葉を見るだけでも、なんとなく『神曲』という作品の本質に関わる何かが感じ取れるようになっています。『神曲』には、作品の本質に関わる重要な言葉がたくさんありますので、この作品ではそれをむしろ積極的に活かして、『神曲』の世界の奥行きと広がりを感じ取れるようにしました。キーワードは全部で約400項目あります。本の場合は、注があると煩わしいものですが、この作品では、キーワードは自らアプローチするまでは隠れていますので、気にせずに読み進められます。

この作品では、キーワードは単なる注ではなく、それだけで『もう一つの神曲』というべき価値観と世界が感じ取れるように表現しています。キーワードを読んでもらえれば、ヨーロッパ最大の古典である『神曲』の背景や、神曲の構造などが分るようになっていると同時に、過去の西欧人ではなく、21世紀という時代を生きる日本人である著者の谷口江里也が、神曲のテーマをどう捉えているかということや、それを現代に活かすためのヒントのようなものもさりげなく呈示しています。タイトルバックに『SPAIME(時空) RENAISSANCE(再生)』という言葉を入れたのはそのためです。

さらにこの作品では、本を読み進めながら、この作品のためのスーパーユニットによる実に贅沢なオリジナルサウンドトラックを楽しむことが出来ます。作曲は吉野大作とロケット・マツ、アレンジはロケット・マツと金井太郎。プレイヤーとして、吉野大作、近藤等則、石塚俊明(頭脳警察)、ロケット・マツ、金井太郎、坂本道弘、松井亜由美(パスカルズ)という、私の敬愛する世界的な孤高の音楽家たちが、この作品のために集まり、素晴らしい音楽を創り出してくれました。物語の構成に合わせて、全部で17曲、CDまるまる1枚分が入っています。

著書