第 2 回受賞作品
第 2 回ツイッター小説大賞の受賞作品を発表します! 応募総数 2,654篇の中から、大賞をはじめとする入賞作 11作品を決定いたしました。
ツイッター小説大賞(賞金 10万)
エントリーID:2534 @17plus1
走って、走って、走って、走って、ポケット震えて、想像ついて、走って、曲がって、走って、走って、走って、信号で止まって、メール見て、『さよなら』を握り締めて、走って、曲がって、空港見えて、スピード上げて、走って走って、走って走って走って、それでも影さえ踏めなくて。
http://twitter.com/17plus1/status/10066947122
審査員代表 干場弓子コメント
ともすれば、140字の中にいくつもの言葉を詰め込んでしまうのですが、あえて「走って」を重ねることによって、140字の世界を何十倍にも広げることに成功しています。
主人公の足音、息遣い、胸の鼓動、そして車や雑踏の音までもが聞こえてくるような緊迫感。もしも私が映画監督だったら、このラストシーンのために一本の映画がつくれるのに、そんな気持ちにさせてくれる作品です。
優秀賞 5作品(賞金各 3万円)
エントリーID:586 @nayotaf
父が亡くなる際、交換日記を託された。高校の友達と幾十年。己を装い続けてくれと頼まれたが、俺は面倒だからと事実を綴り、相手宅へノートを郵送した。後日、再び返送されたノートには。「私もずっと亡き母を装ってました」美しい字に心は揺れて。それが、新たな交換日記の始まり。
http://twitter.com/nayotaf/status/23009638312058882
エントリーID:822 @takuwan_takusan
秋になって流しそうめん機の使い道がなくなった。せっかくなので色々なものを水に流してみた。親友に悪口を言われたこと。彼女に二股されたこと。上司に手柄を取られたこと。それらは誰にも取り上げられず、小さな桶の中でぐるぐると流れ続けた。僕はただその様子を眺めていた。
http://twitter.com/takuwan_takusan/status/27827488391
エントリーID:1252 @たくやイレブン
「コドモヲユウカイシタ」ポストに手紙があった。慌てて小学生の娘に連絡すると無事だった。休職して暫く娘と一緒にいたが、何も起きない。復職すると再び子供といる時間が減った。また同じ手紙が届いた。冷静に見ると覚えたての娘の文字だ。後ろで様子を窺っていた娘を抱き締める。
http://twitter.com/TAKUYA11/status/42935938631999488
エントリーID:1420 @jun50r
Xmasの翌日サンタの衣装が捨てられていた。ホームレスの男は、暖かそうだと拾って着た。と、道行く子供達に「昨日はありがとう」と感謝される。何度も、何度も。男は働きを感謝される喜びを知り、怠惰な生活をやめて働き出した。男は思う。あれはサンタの贈り物だったのだと。
http://twitter.com/jun50r/status/18968967049646080
エントリーID:2571 @hgoten
結婚が決まった私は、母に料理を習うことにした。「ママ、これ塩多すぎない? それに油でギトギトだし・・・。毎日こんなのじゃ彼が早死にしちゃうよ」「あら、ごめんなさい。でも覚えておいて損はないわよ」
http://twitter.com/shortxshort/status/13802558522916864
審査員特別賞(賞金 2万円)
エントリーID:2627 @bravexyz
退屈。毎日。新学期。青空。転校生。お隣さん。消しゴム。ありがとう。横顔。音楽。好きなバンド。一緒。フォロー。お。リプライ。DM。バイト。ライブ。チケット。買った。二枚。誘う。笑顔。当日。人混み。はぐれる。あれ。手。つなぐ。うそ。ほんと。右手。近く。君。やばい。終わるな。このまま。
http://twitter.com/bravexyz/status/46056546853068800
佳作 4作品(賞金各 1万円)
エントリーID:136 @laybacks
「じゃ面接に行ってくるよ」「はい。頑張ってきてね」私は笑顔で息子を送り出す。引きこもり生活から抜け出そうと奮闘する姿を見ていると思わず目頭が熱くなる。さぁ電話しなきゃ。「今から息子が伺いますのでよろしくお願いします。ええ。不採用で」私は絶対にあの子を手放さない。
http://twitter.com/laybacks/status/25125204346806272
エントリーID:349 @khinoxyz
悪魔が目の前に現れた。「願いを1つだけ叶えてやろう!」と言った。「この世の全てを滅ぼして欲しい」と私は言った。「私にはそこまでの力はない」と悪魔は答える。私は言った「おまえの力の範囲でいい」・・・私だけが消滅した
http://twitter.com/khinoxyz/status/28411642194694144
エントリーID:828 @takuwan_takusan
「実はロボットなの」と母に告白された。難関大学の試験問題を、母がすらすらと解いている場面を私は思い出した。ちょうど明日に模試を控えていたので、私もロボットなのかと尋ねると、「安心して、あなたは人間よ」と母は答えた。ぽろぽろと涙がこぼれた。母も涙をこぼした。私もロボットが良かった。
http://twitter.com/takuwan_takusan/status/39197455790772224
エントリーID:2588 @shortxshort
ついに『心の美しさを見分ける薬』を手に入れた。イケメンと付き合うたびに無様に捨てられてきた私。けどこれを飲めば、美しい心の持ち主こそイケメンに見えるのだ。探そう、お料理もお掃除も優しくやってくれる私の理想の男性を。さあ出発だ。鏡を見た。すんげーブスがそこにいた。
http://twitter.com/shortxshort/status/22294856411914240







