商品詳細

結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか? (携書 099)

結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか? (携書 099)

紙の書籍
価格: 1,080円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,080円
800円
1,480円
  • 発売日2013.4.12
  • ISBN978-4-7993-1318-3
  • ページ数168P

商品概要

日本のマンガは海外で高評価? ジャパニメーションは世界一? たしかに作品の質は最高だ。しかし、「商売」にはなっていないのだ。

商品説明

・「紙の書籍と電子書籍」がセットでお得に
・「電子書籍」単品も販売中です
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「MANGA」が世界共通語として使われ、アメリカやヨーロッパでは、アニメのコスプレが日本文化として人気を集めているという。しかし、日本のアニメ、マンガは本当に産業として成り立っているのだろうか?
作品の、芸術としての評価と、ビジネスとしての評価は別物である。「クールジャパン」と胸をはる日本人だが、実は、世界で儲かるコンテンツを確立しえていないのだ。
作品がすばらしいのは、ディレクター(作家)の才能。作品が売れるのは、プロデューサー(統括管理者)の才能だといえる。日本はディレクター大国であり、アメリカはプロデューサー大国なのである。

アニメ、マンガ等のコンテンツ産業を、外貨を稼ぐ「本当の産業」とするための知財立国への道を探る。


(「はじめに」より)
戦後、日本が誇ってきたのは「ものをつくる」ハードパワーでした。しかし、世代の変化とともに、アニメやマンガといったソフトパワー面に価値が見出されるようになりました。日本の感性が大きな価値を生み、海外に売られている方向に進んできたのです。21 世紀の日本最大の輸出産業は、「日本文化」になっていくと確信しています。

目次

はじめに

第 1 章 日本のアニメ、マンガは今でも最強なのか?
 世界で人気の日本アニメ、マンガ。しかし収益は期待外れ
 「心」や「サスペンス」を描くアニメに驚くアメリカ人
 盛り上がるアメリカのオタク文化
 アニメは人気がなくなった?
 アメリカにおけるアニメビジネスの市場規模

第 2 章 海外で人気のアニメ、マンガが、なぜビジネスにつながらないのか?
 人気と収益がつながらないのはなぜ?
 日本のアニメ、マンガの強みとは
 強みでもあり、弱みでもある国内完結型のビジネスモデル
 マーケティング戦略を欠いたグローバル路線
 法律知識をもつ専門家の圧倒的な少なさ
 利益を生むのはキャラクターグッズ
 海賊版という大きな脅威
 海賊行為への法的措置の現状
 増え続ける違法動画のアップ
 法とビジネスとのバランスを考えるアメリカ
 権利者と和解する新しいビジネスモデル
 アニメ全体を弱体化させるリアル店舗の減少
 オバマ大統領によるマンガ不買運動!?
 「ポケモン」や「遊戯王」の立役者の暴挙
 日本製ゲームもダメになってきている?

第 3 章 アメリカのコミック戦略
 「アベンジャーズ」に見る周到なマーケティング戦略
 コミックは映画のプロモーション・ツールになった
 紙のコミックを買うとデジタル版が無料でついてくる
 プロデューサーが変われば映画は変わる
 スーパーマンの原作者は誰か?
 権利はすべてパブリッシャーがもつ
 「紅白歌合戦」に米国キャラのミッキーマウスが⁉
 ディズニーキャラクターの強烈な影響力

第 4 章 コンテンツ産業の未来予想
 コンテンツ産業とはいったい何か?
 つかみどころのないコンテンツ産業の定義
 メディア産業からコンテンツ産業へ
 マルチユース化するコンテンツ
 コンテンツ産業にはどれだけの市場規模があるのか
 コンテンツ産業の 2020 年度の予測
 クールジャパン戦略という成長戦略は有効か?

第 5 章 アニメ、マンガで収益を上げるには?
 VOPSOT 7 段階戦略モデル
 アニメ、マンガで外貨を稼ぐために
 シードマネーの流動化、業界のコングロマリット化
 プロダクト・プレイスメントの強化
 人的資源戦略、グローバル人材の必要性
 もっとも大切なのはプロデューサー育成
 ディズニーと手塚治虫との違い
 知的財産を戦略的に守る
 契約力はイコール交渉力。強気で、しかし「Yes, but」と
 独占契約を好むアメリカ人
 新たなプラットフォーム、新たなビジネスモデル
 デジタルマンガギルドという試み
 クラウドファンディングに未来を見る
 混沌のなかにこそチャンスあり JOBS 法

おわりに

参考文献

著者からのメッセージ

私は、今まで起業家として常識や規制をぶち壊すという立場でしたが、今度はルールをつくる立場になりたいと思っています。使われる立場から使う立場。ルールを従う立場からルールをつくる立場に。結局このままでは、また、日本はいいものをつくっても、アメリカのシステムやルールによって、コンテンツ業界が牛耳られてしまい、お金を儲けることができなくなります。

日本は、システムをつくり、ルールをつくる立場にならないと、いつまでたっても「ものをつくるだけの国」になってしまいます。

日本のコンテンツ産業は、アメリカに次ぐ世界第2位の競争力です。アニメ、マンガがアメリカや海外でどうビジネスを展開していったらよいかという、私なりの解決策の提案をさせていただきました。この解決策は、アニメやマンガ業界だけに限ったことではなく、これを総称するコンテンツ産業への提案にもなっています。今後、コンテンツ産業が外貨を稼ぐ産業として、おおいに成長することを期待しています。
(「おわりに」より)