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「学力」の経済学

「学力」の経済学

紙の書籍
価格: 1,728円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,728円
1,280円
2,368円
  • メーカーディスカヴァー
  • 発売日2015.6.17
  • ISBN978-4-7993-1685-6
  • ページ数200P
  • サイズ四六判・並製 /

<正誤表>

お詫びの上、下記のとおり訂正いたします。

P81 グラフ
誤)0.2% 0.4% 0.6% 0.8% 1%
正)20% 40% 60% 80% 100%

P130 最後から二行目
誤)引き下げました
正)引き上げました

商品概要

「ゲームは子どもに悪影響?」「子どもはほめて育てるべき?」「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」思い込みで語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

商品説明

TBS系列「林先生が驚く初耳学!」で大絶賛。「暗記するくらい読みました」(林先生)


「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、よっぽど価値がある―むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。

本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。

目次

はじめに
 データが覆す教育の「定石」
 「試験」と「祖母の急死」の不思議な関係

第1章 他人の“成功体験”はわが子にも活かせるのか? データは個人の経験に勝る
 教育は「一億総評論家」
 東大生の親の平均年収は約「1000万円」
 米国の「落ちこぼれ防止法」で111回も使われた言葉
 経済学者が示す「エビデンス」とは
 教育で「実験」をする

第2章 子どもを“ご褒美”で釣ってはいけないのか? 科学的根拠に基づく子育て
 「目の前ににんじん」作戦を経済学的にひもとく
 「テストでよい点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」―どちらが効果的?
 まず「勉強のしかた」を勉強することが重要
 ご褒美は子どもの「勉強する楽しさ」を失わせてしまうのか
 「お金」はよいご褒美なのか
 教育経済学的に正しい「ご褒美」の設計
 子どもはほめて育てるべきなのか
 自尊心は「結果」にすぎない
 「頭がいいのね」と「よく頑張ったわね」―どちらが効果的?
 テレビやゲームは子どもに悪影響を及ぼすのか
 テレビやゲームをやめさせても学習時間はほとんど増えない
 「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い
 「友だち」が与える影響
 「悪友は貧乏神」からどう逃れるか
 教育にはいつ投資すべきか
 幼児教育の重要性

第3章 “勉強”は本当にそんなに大切なのか? 人生の成功に重要な非認知能力
 幼児教育プログラムは子どもの何を変えたのか
 「非認知能力」とは
 重要な非認知能力:「自制心」
 重要な非認知能力:「やり抜く力」
 非認知能力を鍛える方法
 しつけを受けた人は年収が高い
 非認知能力を過小評価してはいけない

第4章 “少人数学級”には効果があるのか? 科学的根拠なき日本の教育政策
 35人か、40人か?
 少人数学級は費用対効果が低い
 情報は「金」
 「少人数学級」と「子どもの生涯収入」の関係
 日本のデータを用いた検証
 15年間で20%以上減少した日本の教育支出
 「学力テスト」に一喜一憂してはいけない
 学力テストの順位が表すものとは
 学校別順位は公表すべきか
 行き過ぎた「平等主義」が格差を拡大させる
 子どもの貧困を解決するためには
 世代「内」の平等、世代「間」の不平等
 日本の教育経済学者が求めているもの
 第三者機関による政策評価を

第5章 “いい先生”とはどんな先生なのか? 日本の教育に欠けている教員の「質」という概念
 「いい先生」に出会うと人生が変わる
 教員を「ご褒美」で釣ることに効果はあるのか
 教員研修に効果はあるのか
 教員免許は「参入障壁」なのか
 なぜ日本で研究が進まないのか

補論:なぜ、教育に実験が必要なのか
 リンゴとオレンジ:比較できない2つのもの
 「反実仮想」を再現する
 ランダム化比較試験以外の「実験」
 求められる教育政策のグランドデザイン
 ランダム化比較試験の問題点

あとがき
参考文献

著者からのメッセージ

教育経済学は、教育を経済学の理論や手法を用いて分析することを目的としている応用経済学の一分野です。そして、私が、教育や子育てを議論するときに絶対的な信頼を置いているもの、それが「データ」です。

大規模なデータを用いて、教育を経済学的に分析することを生業としている私には、子育て中のご両親や学校の先生にわからないことがわかるときがあります。先日、とあるテレビ番組を観ていたら、やはり「ご褒美で釣ること」「ほめて育てること」「ゲームを持たせること」について、その是非が議論されていました。子どもを育てる親にとっては、切実な悩みなのでしょう。そしてそのテレビ番組で、教育評論家や子育ての専門家と呼ばれる人たちは、満場一致で次のような見解を述べていました。

・ご褒美で釣っては「いけない」
・ほめ育てはしたほうが「よい」
・ゲームをすると「暴力的になる」

司会者などの反応を見ても、その教育評論家たちの主張はすんなりと受け入れられていたように思います。もしかしたら、そうした主張のほうが多くの人の直感には反しないのかもしれません。

しかし、教育経済学者である私が、自分の親しい友人に贈るアドバイスは、それとは正反対のものです(根拠については第2章でご紹介します)。

・ご褒美で釣っても「よい」
・ほめ育てはしては「いけない」
・ゲームをしても「暴力的にはならない」

私は、教育評論家や子育ての専門家と呼ばれる人たちを否定したいわけではありません。しかし、彼らがテレビや週刊誌で述べている見解には、ときどき違和感を拭えないときがあります。なぜなら、その主張の多くは、彼らの教育者としての個人的な経験に基づいているため、科学的な根拠がなく、それゆえに「なぜその主張が正しいのか」という説明が十分になされていないからです。

私は、経済学がデータを用いて明らかにしている教育や子育てにかんする発見は、教育評論家や子育て専門家の指南やノウハウよりも、よっぽど価値がある―むしろ、知っておかないともったいないことだとすら思っています。本書は、その教育経済学が明らかにした「知っておかないともったいないこと」を読者のみなさんに紹介することを目的にしています。
(「はじめに」より)

推薦メッセージ

この本は必ず読まれなくてはいけない。日本中の親、教育関係者、そして政治家に、一人残らず配りたい。
(竹中平蔵)

「一億総なんちゃって教育評論家」社会に叩きつけられた挑戦状。日本の教育を変える一冊が、ここに!
(NPO 法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹)

根拠のない教育論に気をつけて! この本を読んで、自分の子どもを守ろう!
(産婦人科医 宋美玄)

根拠のない流行に右往左往される人生を生きないために
(為末大)

ニュース

・累計 29 万部を突破しました
・2016/09/25 TBS系列 「林先生が驚く 初耳学!」で紹介されました