商品詳細

となりの漱石

となりの漱石

紙の書籍 (携書 156)
価格: 1,080円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,080円
800円
1,480円
  • メーカーディスカヴァー
  • 発売日2015.10.21
  • ISBN978-4-7993-1768-6
  • ページ数280P
  • サイズ新書判・並製 /

商品概要

2016年は漱石没後100年。文豪だって悩んでいた、笑っていた、怒っていた、愛していた! 現代人に通じる、明治のこゝろ。

商品説明

日本を代表する文豪・夏目漱石。明治という日本の夜明けとともに、時代の精神を文学へ昇華させていった近代百年最大の国民的作家は、じつをいうと、損をしようが曲がったことが大嫌い、皮肉屋でありながら情にあつく、うるさい世間はご免こうむるがほっておかれるとさびしい、胃炎は怖くて仕方がないのに甘味はついつい盗み食い……という、人間味まるだしの人なのであった。

その49年(作家生活はわずか10年!)の生涯に残した「作品」「手紙」「俳句・漢詩」などの名言・迷言からは、愛すべき我らが隣人の姿が浮かび上がってくる。現代人の心にも響く、親しみが湧く漱石の言葉をセレクトし、その真髄を紹介する。

明治は遠い日々ではない。ふり向けば、私たちのすぐそこに漱石の「こゝろ」は息づいている。

目次

はじめに

1章 はらぺこ 漱石
 食い意地の人
 魚、肉 米、芋、プヂング、pineapple、クルミ 蜜柑
 髭とシュークリーム

2章 漱石とおんなたち
 初恋と文鳥
 野暮らしく長々と申し上げる
 オタンチン・パレオロガス

3章 明治人 漱石
 ヌードと猫の目
 新聞なんて嘘つきだ
 小説は「篦棒」な見世物小屋
 「二六時中」は遠くなり
 自由恋愛と新しい時代

4章 家庭人 漱石
 あなただって悪い
 いいよいいよ、泣いてもいいよ
 漱石 童謡を書く

5章 漱石と友、弟子
 文学的生活を送りたきなり
 温情の裕かな夏目さん
 菊苗のために花を飾ろう
 医者、満洲行きに反対す
 子規と虚子
 遠慮のない門人達
 とかく馬になりたがるが

6章 意地っ張り 漱石
 江戸っ子の名折れだ
 薩張りした男
 うつくしい本を出すのはうれしい
 厠半ばに
 むっちりとした余裕
 「のざらし」の心

7章 漱石 懐事情
 筆で暮らしていけるのか
 財布にはタバコ代と本代のみ

8章 漱石 迷う
 命は別段惜しくもなけど
 命を賭けて決心せよ
 だんだん透明になっていく

おわりに
参考文献
出典
夏目漱石 略年譜

著者からのメッセージ

隣の人がなにをしている人かわからないというのは、明治時代以降に始まった社会現象である。
漱石はいったい、なにを食べるのが好きだったのだろう。漱石には、友達がいたのだろうか。漱石は、家庭では、どんな父親だったのだろうか。それらを知ることはまるで、隣に住むなんともよくわからない人の生活を覗き見してみるようなものではないかと思うのである。
(「はじめに」より)