商品詳細

憲法がヤバい 改訂版

憲法がヤバい 改訂版

紙の書籍 (携書 181)
価格: 1,080円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,080円
800円
1,480円
  • メーカーディスカヴァー
  • 発売日2017.7.12
  • ISBN978-4-7993-2126-3
  • ページ数256P
  • サイズ新書判・ソフトカバー /

商品概要

何がヤバくて何がヤバくないのか。憲法を語る前に知っておかなければならない、1つの本質と3つの基本。

商品説明

憲法と法律は、まったく違うものです。その違いは、「誰が従うのか?」という点にあります。憲法は「国家」が従うもの、法律は主に「国民」が従うものです。「権力が濫用されないように国家を縛る法」、それが「憲法」なのです。

憲法改正の場面では、国民の一人ひとりが「政治家」です。“改憲派”の自民党改正草案が、なぜ「ヤバい」のか、“護憲派”のなんでも反対の姿勢が、なぜ問題なのか。

「憲法の本質」を知り、みなさんが政治家として正しい決断を下すことを願って、本書を執筆しました。


* 本書は『憲法がヤバい』(2013年小社刊)に加筆した改訂版です

目次

はじめに

第1章 「憲法の本質」~憲法って何?

政府への批判が突然禁止に?
実際にあった発売禁止の事件
いまの憲法は、誰がつくった?
憲法の本質は何か?
憲法は誰に向けられているのか?
憲法のルーツはどこにある?
憲法9条の議論は、いまに始まったものではない
憲法裁判所を設置すべき?

第2章 憲法の「3つの基本」

基本的人権の尊重 ~天賦人権説とは?
天賦人権説に基づく規定振りを見直すべき?
憲法が最高法規である根拠は?
国民主権 ~憲法のもうひとつの原則
憲法は、国民みんなの「契約書」
憲法は、なぜ硬い?
憲法改正に限界はあるのか?
憲法改正の限界を超えた場合は、どうなるの?
基本的人権の尊重と並ぶ、もうひとつの憲法の原則「国民主権」
平和主義 ~自衛権と9条の解釈はひとつではない
いまの9条1項と自民党改正草案の違いは?
憲法9条1項を、どう読むか
憲法9条1項は、自衛のための戦争または武力行使も放棄している?
自民党の改正草案の文章では、戦争放棄が明確になる?
日本に自衛権はある?
集団的自衛権は認められない?
自衛権を行使する方法は民衆蜂起?
「武力なき自衛権」でよいのか?
自衛権を憲法の本質から考える
自衛のための組織を、いかに縛るか

第3章 基本的人権が危ない?

「個人」として尊重されなくなる?
誰が誰の基本的人権を尊重するのか?
憲法?条の違いにも注目!
改正草案の本質は?
日本の良き伝統を反映していることが、改正草案が最高法規である理由?
「人権」だからといって、なんでも許されるわけではない
「公共の福祉」って何?
「公益及び公の秩序」って何?
憲法は裁判所も拘束する
憲法で保障される人権は?
改正草案で、判例の結論が変わる?
お金儲けの自由は保障されている?
「公共の福祉」は「正義」?
「新しい人権」は、どこまで認められる?
改正草案の「基本的人権」は、どこからきたもの?
「国家の歴史のなかで生成された権利」とは?

第4章 さまざまな人権問題はどうなる?

違憲状態の国会で、憲法改正案を決められる?
外国人に人権は保障される?
国家は、個人情報を不正取得してよい?
憲法の人権の制約の規定は、国家以外にも適用される?
改正草案は、憲法の直接適用を予定している?
明治維新の直後は、天賦人権説が受け入れられていた
改正草案で、破防法が適用できる?
改正草案で、「共謀罪」の適用範囲が広がる?
改正草案だと判例の結論が変わる?
家族は国家継承のための制度?
国民に憲法を守る義務はある?
国民の憲法尊重義務は当然?
高等教育の無償化に憲法改正は必要?

第5章 権力分立は大丈夫か?

国家権力って何?
国家権力を縛るために生まれた権力分立
「政治部門」と「司法部門」の役割分担は権力分立のあらわれ
明治憲法の欠陥が軍部の台頭を招いた?
衆議院の解散に憲法上の根拠がない?
裁判官の報酬は減額できない?
天皇は元首?
終章 憲法改正は、どうあるべきか?
憲法改正の意思決定をするために必要なこと
国家権力は、なぜ正当なのか?
国家の継承を目的とした憲法が制定されると……
憲法の本質を変えられるのか?
憲法9条の改正案と、それ以外の部分を分けるべき

おわりに

付録 保存版 日本国憲法

著者からのメッセージ

「憲法」は「国家」が従うもの、「法律」は主に「国民」が従うもの

本書を始めるにあたって、まず、最初に明らかにしておきたいことがあります。それは、憲法は法律ではない、ということです。

「憲法は、法律ではない」と聞くと、驚かれるかもしれません。憲法と法律は、まったく違うものです。それでは、「憲法」と「法律」は、どこが違うのでしょうか? その違いは、「誰が従うのか?」という点にあります。「憲法」は「国家」が従うもの、「法律」は主に「国民」が従うものです。

「国家」は、法律をつくるなどして国民を従わせる「権力」を持っています。しかし、国家の権力は常に濫用される危険があります。「権力が濫用されないように『国家』を縛る法」、それが「憲法」なのです。

憲法改正の場面では、国民の一人ひとりが「政治家」です。みなさんが「政治家」として正しい決断ができるように、憲法のことを知ってもらいたい、そんな思いで本書を執筆しました。

“改憲派”~ その最たるものである「改正草案」~ が、なぜ「ヤバい」のか、“護憲派”~ 憲法改正の提案に何でも反対の姿勢 ~が、なぜ問題なのか。本書をお読みいただければ、おわかりいただけると思います。

本書は、憲法の条文を一つ一つ解説したものではありません。これからお話しするのは、憲法の改正はどうあるべきか、「憲法の本質」からみなさんに考えていただくための重要なポイントです。

―――「常に本質から考える」
このことを意識しながら、本書を読み進めていただければ幸いです。
(「はじめに」より)