商品詳細

心がつながるのが怖い 愛と自己防衛

心がつながるのが怖い 愛と自己防衛

紙の書籍
価格: 1,512円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
紙+電子書籍セット
価格
1,512円
1,120円
2,073円
  • メーカーディスカヴァー
  • 発売日2017.9.13
  • ISBN978-4-7993-2171-3
  • ページ数152P
  • サイズ四六判・ソフトカバー /

商品概要

『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』に続くデンマーク発「読むセラピー」。知らぬ間に心の壁をつくる仕組みと、そこから脱け出す方法を公開!

商品説明

前著『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』がベストセラーとなったデンマークの心理セラピスト、イルセ・サンの第二弾。

・冷淡な相手を選んでしまう
・完璧な相手を待ち続ける
・恋人がいる相手を好きになる
・相手の欠点にばかり目が向く
・子どもを可愛く思えない

心の奥底では愛情に満ちた関係を築きたいのに、相手から遠ざかるような言動をとる人がいます。関係が壊れて傷つくことを恐れるあまり、最初から関係が深まらないようにしてしまうのです。

著者はそれを「自己防衛の戦略」と呼びます。幼い頃に、親から十分に愛情を受けなかったことが原因で自己防衛の戦略は生まれます。自分の感情と距離を置き、他者と距離を置くのが自己防衛の目的です。

大人になって心が強くなり、もう自己防衛は不要になっているのに自動的に戦略が作動し、自分の感情を感じず、他者と離れようとしてしまうのです。

著者は自己防衛の戦略について、豊富な事例とともに丁寧に解説します。そして、自分の本当の感情に気づき、自分を受け入れ、他者を受け入れても大丈夫だと読者に語りかけていきます。

人間関係に悩む人にとって、心が軽くなる一冊になるはずです。

目次

はじめに
プロローグ

第1章 自己防衛の戦略とはどのようなものか
 自己防衛の戦略は本来非常事態を切り抜けるためのものだった
 一時的な措置としての自己防衛は役に立つし悪いものではない
 自分の内側での自己防衛と他者からの自己防衛
 自己の内面と距離を置く自己防衛の戦略
 内的自己防衛と対人自己防衛のバランスをどうとるか

第2章 自己防衛の戦略を無意識にとるとき、問題が起こる
 冷淡で自己中心的な人をパートナーに選んでしまう原因
 自己防衛の戦略が人格の一部と化すとき

第3章 喪失の悲しみを恐れて愛に満ちた関係を避ける人たち
 悲しみと向き合うことは重要だ
 悲しみを避けるために人間関係を避けてしまう人たち
 無意識に愛情のある関係を避ける人たち

第4章 愛情に満ちた人生への扉を閉ざしてしまう不幸なパターン
 1.いつも無理な相手を求め続けるパターン
 2.心を閉ざした相手をパートナーに選んでしまうパターン
 3.完璧な相手を待つパターン
 「よい」人間であるための闘い

第5章 親を理想化することの危険
 「関心」には二種類ある
 1.親を理想化し、自分も理想化するパターン
 2.親を理想化し、自分のことは蔑むパターン
 私たちが現実を作り変えるとき
 子ども時代の戦略を繰り返す
 自分の気持ちに逆らうとき
 子ども時代に欠けていたものをパートナーに求めてしまう
 両親をより現実的な視点でとらえる
 親を理想視することが親密な関係を築く妨げになる

第6章 感情を完全に意識する
 感情は重なり合って互いを隠している
 感情が高まると、退行が起こることがある

第7章 不適切な自己防衛の戦略をとり除く
 セラピーで自己防衛の戦略に目を向ける
 自己防衛としてのいら立ちと怒り
 悲しみと痛み
 愛への渇望
 両親への見方を変える

第8章 本来の自分に戻る
 社会性という仮面を外す
 自分自身でいることを選ぶと他者と出会うことができる
 「よい」人間であるための闘いを避ける
 危機は次のステップに到達した証
 人生を変える痛み?私たちが自分自身の内面に近づくとき
 意識することで前進できる

参考文献
謝辞

著者からのメッセージ

私はこの本のなかで、鈍感になろうとしたり、他者や自身の内面と距離を置いたりする措置を、「自己防衛の戦略」と呼ぶことにします。この言葉は、他者または自身の内面、現実世界に近づかないよう、私たちが意識して、もしくはしばしば無意識にとる行動全般を指します。

禁煙をするのも海で救命胴衣を着るのも自己防衛といえますが、この本で扱う自己防衛は、そういった広義の意味での自己防衛は含まず、現実と距離を置くためにとられる戦略および、有益にも有害にもなりうる戦略に限ります。

感情が高ぶっているときに周囲と距離を置くのは、自己防衛の戦略として適切です。ところが自身の人生を生きるなかで、無意識に自己防衛の戦略をかたくなにとるようになると、問題が生じます。自分自身の内面と必要以上に距離を置くことで、生活の質と生きる意欲が減退してしまうのです。また現実の人生と距離を置くことで、周りがはっきり見えなくなり、人生の舵を切るのが難しくなります。

自己防衛の戦略としては、たとえば空想力を使って自分自身または他人の人生が実際よりもよく、もしくは悪く見えるよう、外界の現実を再構築することなどが考えられます。また、自分自身のことを感じるのを避けるため、深く息を吸わないようにするといった身体的なことも含まれます。

自己防衛の戦略は、過去のあるときには困難を打開する上で賢明な策だったのでしょう。しかし、幼少期にしょっちゅう自己防衛の戦略をとらなくてはならなかった人は、成人してからも過度に自己防衛してしまい、自分自身とも他者とも良質な心の交流ができなくなります。心を開き、愛情に満ちた関係を築くチャンスを逃してしまうのです。

この本を読んだ皆さんには、まず自分自身の自己防衛の戦略に目を向けるようになっていただけたらと思います。そして、それらの戦略のうちのいくつかをやめる選択をすることで、人生が豊かになるかどうか、考えてみてほしいのです。

皆さんが自分自身との距離、また他者との距離、そして自らの人生との距離を縮めることを願っています。そうすることで、自分は今生きているのだとより強く実感し、人生を楽しめるようになることでしょう。
(「プロローグ」より)