商品詳細

水はなんにも知らないよ (携書001)

水はなんにも知らないよ (携書001)

紙の書籍
価格: 1,080円(税込)
フォーマット
紙の書籍
電子書籍
価格
1,080円
800円
  • 発売日2007.2.25
  • ISBN978-4-88759-528-6
  • ページ数184P
  • サイズ新書判ソフトカバー /

商品概要

科学的根拠がないのに、いかにも科学的であるかのような顔をして世にまん延する“怪しい水ビジネス”を、検定外教科書のベストセラーで知られる科学教育の第一人者が徹底検証します。

商品説明

「水に“ありがとう”と言うと美しい結晶ができる」「波動水やマイナスイオンは健康に良い」「磁石で水は活性化する」…それってホント?

波動水、
磁化水、
マイナスイオン水、
π(パイ)ウォーター、
トルマリンを使った水、
クラスターの小さな水、
抗酸化性をうたう水…
科学的根拠がないのに、いかにも科学的であるかのような顔をして世にまん延する“怪しい水ビジネス”を、検定外教科書のベストセラーで知られる科学教育の第一人者が徹底検証します。
科学が苦手なあなたにも、「ニセ科学」にダマされないための視点や知恵がしっかり身につく一冊です。

目次

はじめに
 水が人の言葉を理解して、きれいな結晶をつくる?/ニセ科学が社会にはびこっている/「科学っぽい雰囲気」を利用する商売人たち/科学リテラシーの必要性/ニセ科学はなぜ問題か?


1章 検証「水は答えを知っている」のか?
1 『水は答えを知っている』ってどんな本?
2 人はなぜ『水は答えを知っている』を信じるのか?
3 美しい結晶はどうやってつくられるか
 - “美しい結晶写真”への疑問
 - 水には三つの状態がある
 - きれいな雪の結晶はこうしてつくる
 - 江本氏らの結晶は?
 - これで水は言葉を理解したといえるのか
4 『水は答えを知っている』vs 科学者
 - 『水からの伝言』はポエム?
 - 科学者から江本氏への「伝言」
 - 科学か、ニセ科学か
 - 「一〇八の元素と煩悩が対応している」は単なる数字あわせ
 - 琵琶湖の水質は変わっていない
 - 学会での反応
 - 水は答えを知らないよ
5 「波動」って何だろう?
 - ニセ科学の「波動」と科学の「波動」は別物
 - 波動測定器MRAという装置
 - 「波動」カウンセリングというビジネス
 - 「波動水」の正体は?
6 教育現場にも広まったニセ科学
 - 『水からの伝言』を使った授業が、全国の学校に広まった
 - TOSS という教員団体の問題点
 - 教員の皆さん、自分の頭で思索しよう

2章 メッタ斬り! 怪しい水ビジネス総まくり
1 「クラスターの小さい水は健康によい」は本当?
 - 水の分子構造とクラスター説
 - 核磁気共鳴装置とクラスター
 - クラスター説は科学的に否定されている
 - 吸収がよい水は、身体に悪い
2 「磁石で水が活性化する」は本当?
 - 「磁化水」ってどんな水?
 - 超強力な磁石でないかぎり、水は磁石の影響を受けない
 - 水が磁石の作用を受けるのは、強力な磁界の中にいるときだけ
 - 科学的根拠は認められていないのが現実
3 π(パイ)ウォーターは“魔法の水”?
 - 一世を風靡したπウォーター理論
 - 国民生活センターのテストでは「水道水と変わらない」
 - πウォーター提唱者による告白
 - πウォーターの真実はいずこ?
4 「トルマリンを使った水は重油さえ分解する」は本当?
 - パワーストーンはマイナスイオンを発するか?
 - 「創生水」はニセ科学の典型
5 ニセ科学にありがちな「根拠は体験談のみ」
 - 体験談 ∧ 試験管レベル ∧ 動物実験 ∧ 人間による臨床実験
 - プラシーボ効果とは?
 - 二重盲検試験や疫学調査を行っているか
6 「アルカリイオン水」と「抗酸化性をうたう水」
 - アルカリイオン水とは?
 - 「アルカリ性食品は健康にいい」は無根拠
 - 国民生活センターによる疑義
 - 正しく摂取することが大切
 - 活性酸素って何?
 - 活性酸素は老化現象の原因となるおそれがある
 - 私たちは活性酸素への防御機構を持っている
 - 「活性酸素=悪役」と決めつける宣伝手法
 - βカロチンのどんでん返し
 - 「アルカリイオン水は活性酸素を消す」って本当?
7 怪しい水ビジネスにダマされないために
 - 水道水への不安が、怪しい水ビジネスを産みだす
 - バイブル商法にダマされない
8 東京都による「活水器」の調査・検証報告書
 - 活水器には規格基準がない
 - 「客観的事実に基づくとは認められない」
 - 活水器にかかわる消費者からのクレーム
 - 悪質な訪問販売に注意

3章 私たちのからだと水
1 人のからだを一日に出入りする水の量
 - 人が一日に摂取する水の量は二・五リットル
 - では、一日に排出する水の量は?
2 人のからだにおける水の役割
 - 成人男子の体重の約六割が水
 - 水は体内をぐるぐる回っている
 - 水は栄養分や不用物を運び、排泄する
 - 水は体温を調節する
 - 水がないと、どこまで生きられるか?
 - 脱水症状と熱中症
 - 水をとりすぎると水中毒に
3 水とダイエット
 - 「汗をかけばダイエットになる」は間違い
 - 摂取エネルギーを減らし、消費エネルギーを増やす
 - 水飲みダイエットは効果があるか?

4章 そもそもおいしい水とはどんな水?
1 冷えた水はおいしい
 - もし世界が一〇〇人の村だったら?
 - おいしい水の第一の条件は「冷たいこと」
2 水道水がまずいと感じるのはなぜ?
 - カルキ臭とカビ臭が原因
 - 水道水がおいしい地域、臭いと感じる地域
3 外国で体調不良になるのは、水のせい?
 - 二酸化炭素やミネラルが適度に含まれている水はおいしい
 - 硬度一〇〇より上が硬水、下が軟水
 - 世界の水道水は硬水が多い
 - 海外旅行先でもっともかかりやすい病気は「下痢」
 - 原因が水とはかぎらない
 - 軟水と硬水とでは、料理の味は変わる?

5章 水道水とミネラルウォーター
1 ミネラルウォーターは本当に「おいしい」のか?
 - そもそもミネラルウォーターとは
 - ペットボトルに詰めれば、なんでもミネラルウォーター?
 - ミネラルウォーターと水道水の飲み比べテスト
 - ミネラルウォーターの水質基準は緩い
2 水道水は危険? 安全?
 - 「水道水はまずい」は本当か?
 - 水道水には微量のトリハロメタンが含まれている
 - 「急速ろ過方式」と「緩速ろ過方式」
 - 高度処理を導入した地域は水質がよくなる
 - 水道水を安全でおいしく飲む方法
 - 朝一番の水は飲み水に使わない
3 浄水器のかしこい使い方
 - 全国の三割近い世帯で使われている
 - 活性炭とマイクロフィルターで取り除く
 - どのタイプの浄水器を選べばいいか?
 - 定期的な手入れが不可欠

おわりに
 人はなぜ科学を学ぶのか?/検定外教科書への歩み/ニセ科学フォーラムの活動