商品詳細

ワンランク上の問題解決の技術 [実践編]

視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ

ワンランク上の問題解決の技術 [実践編]

紙の書籍
価格: 1,836円(税込)
  • 発売日2008.7.15
  • ISBN978-4-88759-645-0
  • ページ数256P
  • サイズ四六判ソフトカバー /

商品概要

10年間で総額1兆円の公共事業を扱い、2000億円を超えるコスト縮減を実現した“カイゼン”のプロフェッショナルが教える、ワンランク上の問題解決技法「ファンクショナル・アプローチ」の実践ガイド。

商品説明

「外資系コンサルやMBAホルダーによる問題解決本に飽き飽きしていませんか?」
「学校で教わる教科書のような理論で、本当に問題は改善されましたか?」

本書は、10年間で総額1兆円の公共事業を扱い、2000億円を超えるコスト縮減を実現した“カイゼン”のプロフェッショナルが教える、ワンランク上の問題解決技法「ファンクショナル・アプローチ」の実践ガイドです。

ファンクショナル・アプローチとは、1947年に世界最大の電機メーカーGE社で考案され、おもに技術の世界で広まった価値工学(VE)の手法です。課題に対して「どのようにすればいいのか?」と手段から考えるのではなく、「何のためにするのか?」(目的)、あるいは「それは何のためにあるのか?」(機能)という視点で徹底的に分析することで、問題の本質を明らかにしていくものです。

たとえば、業績が伸びている組織について考えてみます。そこで起こっている問題は、「社員が足りず、首が回らない。このままでは業務に対応できなくなる」というもの。社員が毎晩徹夜しても追いつかない状況です。

ここでいう「社員が足りない」「業務に対応できない」といったことは、あくまで表に現れた「コト」でしかありません。しかし、そこで手段ばかりに意識が向き、「社員を増やす」「業務量を調整する」といったうわべの対応しか考えつかないようでは、一時的に問題は解決できても、根本的な解決にはなりません。

その背景には、それが生まれるに到った「ファンクション」があるはずです。改善点は「コト」にあるのではなく、「ファンクション」にあるのです。

本書は、ワンランク上の問題解決を実現するための「ファンクショナルなものの見方」を、「準備」「分解」「創造」「洗練」の4ステップで実践的に解説します。会議運営、就職活動、残業問題、プレゼンテーション、クレーム対応などのさまざまなケースを事例に、巻末付録のワークシートを用い実際に手を動かしながら、生きた知識と具体的なノウハウが身につく一冊。

目次

まえがき

1章 ワンランク上の問題解決とは
1 解決のカギは「問題の認識」と「改善点の特定」
 *問題解決5つのフェーズ「I・S・S・U・E」
 *問題をいかに認識するか
 *どの部分を改善すべきか

2 問題解決がうまくいかない4つの理由
 [理由1]轍に沿って進もうとしている
 [理由2]解決手段を一生懸命探している
 [理由3]潜在的改善点を探そうとしない
 [理由4]過去を手放したがらない
 *ワンランク上の問題解決をもたらす施行のルール

3 「その努力は何のため?」
 *環状線の先頭をぐるぐる回っていませんか?
 *「目標を達成しろ」の伝言ゲーム
 *「無駄な努力」を見分ける2つの質問
 *「なぜ?」よりも「何のために?」
 *「手段志向」よりも「目的志向」
 *「どちて坊や」にならえ!
 *目指すのは「どれだけ良くなったか?」

4 問題に直面したときの4つの志向パターン
 [タイプ1]分析力と実行力の両方が乏しい
 [タイプ2]実行力があっても分析力が乏しい
 [タイプ3]分析力があっても実行力が乏しい
 [タイプ4]実行力と分析力の両方を兼ね備えている

5 改善点を見つける5つのアプローチ法
 [アプローチ1]仮説検証法
 [アプローチ2]品質管理法
 [アプローチ3]情報解析法
 [アプローチ4]類型置換法
 [アプローチ5]機能分析法

6 ファンクショナル・アプローチで視点を変える
 *常識から自由になる術を身につけよ
 *常識は、2つの因子からできている
 *「モノ」ではなく「ファンクション」に視点を移す
 *手段から目的へ、部分から全体へ

2章 【実践】ファンクショナル・アプローチ ステップ1 準備
1 5つのツールを準備する

2 より効果的な解決手段を見つける5つのヒント
 [ヒント1]相手の立場で考える(使用者優先の原則)
 [ヒント2]機能の視点で考える(機能本位の原則)
 [ヒント3]過去ではなく未来で考える(創造による変更の原則)
 [ヒント4]メンバーとともに考える(チームデザインの原則)
 [ヒント5]価値を高めることを考える(価値向上の原則)

3 「準備→分解→創造→洗練」の手順で考える
 [ステップ1]準備……ツール、心構え、手順、対象を確認する
 [ステップ2]分解……問題を含む全体をファンクションに分解し、再構築する
 [ステップ3]創造……ファンクションを発想の原点にし、アイデアを創造する
 [ステップ4]洗練::創造されたアイデアを評価しながら磨きあげる

4 解決すべき対象(テーマ)をあらためて認識する

5 対象(テーマ)をパーツに分解する

3章 【実践】ファンクショナル・アプローチ ステップ2 分解
1 分解したパーツを「名詞+他動詞」で表現する

2 付箋紙を使ってファンクションを整理する
 [手順1]ファンクションを付箋紙に書く
 [手順2]任意のファンクションを手にとる
 [手順3]そのファンクションの目的を探す
 [手順4]上位ファンクションを確認する
 [手順5]さらに上位ファンクションを探す
 [手順6]残りのファンクションをすべて関連づける
 [手順7]全体をひとつにまとめる
 [手順8]不足ファンクションを追加する

3 キー・ファンクションを見つけ出す
 *キー・ファンクションとは本質である
 *クリティカル・パス・ファンクションはシステムの原理を示す

4 キー・ファンクションの価値を測る
 *インプット量を把握する
 *アウトプット量を把握する
 *アプローチ・チャートで価値改善の方向を見る

4章 【実践】ファンクショナル・アプローチ ステップ3 創造
1 アイデア発想の原理を知る
 *「外発的因子」と「内発的因子」
 *アイデア発想のくせをつける

2 5つのアイデア発想技法を使いこなす
 *プッシュ型とプル型を組み合わせる
 *ブレインストーミング4つのルール

3 出てきたアイデアを分類・整理する
 *アイデアの有用性をチェックする
 *アイデアをグルーピングする

5章 【実践】ファンクショナル・アプローチ ステップ4 洗練
1 アイデアを練って、練って、練り上げる
 [手順1]利点を見つける
 [手順2]利点を伸ばすアイデアを創造する
 [手順3]欠点を見つける
 [手順4]欠点を取り除くアイデアを創造する
 [手順5]追加されたアイデアを取り込んで新しいアイデアにする
 [手順6]さらに利点と欠点を見ていく
 *「新たなアイデア」を「優れた解決手段」に成長させる
 
2 解決手段を組み合わせる
 [手順1]キー・ファンクションを達成しているかを見る
 [手順2]ロールプレイで相手の気持ちになりきる
 [手順3]アウトプット量を確認する
 [手順4]解決前後を比較し、解決手段の価値を確認する
 [手順5]いよいよ解決手段を実行する

6章 日常をファンクショナル・アプローチで考える
1 見聞きするもの、手に触れるものをテーマにする
2 「何のために?」「誰のために?」に答えてみる
3 キー・ファンクションを見つける
4 価値のグレードを判断する
5 もし改善するなら、どのようにするかを考える

終章 ファンクショナル・アプローチは羅針盤である
 *ファンクショナル・アプローチは“羅針盤”
 *ファンクショナル・アプローチで就職活動を乗りきる
 *ファンクショナル・アプローチで職場の残業を減らす
 *ファンクショナル・アプローチで最高のプレゼンテーションをつくる
 *ファンクショナル・アプローチでクレーム対応を改善する
 *表現された結果からファンクションを見いだす
 *あなたこそが羅針盤

付録 ファンクショナル・アプローチ・シート

著者からのメッセージ

私は、公共事業の設計にずっと携わってきた、一介の建設コンサルタントです。1997年4月4日、日本政府は「公共工事コスト縮減対策に関する行動指針」を策定しました。これは来るべき二十一世紀に備えて、限られた財源を有効に活用するために、全省庁をはじめ、地方公共団体も民間も含めて、一体となって取り組んでいくものとしてまとめられたものです。私たち建設コンサルタントも、公共事業費を少しでも抑えるための知恵を絞ってきました。そんななかで私が出合ったのが、ファンクショナル・アプローチでした。この手法を活用することにより、見る見るコストを縮減することができました。しかも、「安かろう、悪かろう」ではない、本当の意味でのコスト縮減です。「ファンクショナル・アプローチは、これからの公共事業には不可欠な手法だ」と確信した私は、国内や海外の事例を研究しました。そして日本の公共事業に適したオリジナルの技法を開発し、少しずつ事例を増やしていきました。私が10年の間に扱った公共事業の総額は1兆円にのぼり、縮減提案したコスト縮減総額は、実に2000億円を超えました。これからの時代を考えると、世の中にはより複雑で難解な問題が増えていくことでしょう。あなたは、それらを一つひとつ解決していかなければなりません。もしかすると今現在も、「解決しなければならない課題」を抱えながら、その手段が見つからずに困っているかもしれません。だとしたら、ぜひファンクショナル・アプローチを試してみてください。きっと、あなたの問題に対する視点と意識が変わることでしょう。アルバート・アインシュタインは、次のような言葉を残しています。「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできない」あなたが、もし今、問題に直面しているとしたら、そしてそれを解決できないままでいるとしたら、それは問題に対して同じ意識・同じ視点で見ているからです。本書には、問題解決のためのものの見方、とらえ方の原理が書いてあります。その原理をあなたに知っていただくためです。技術の世界のテクニックを、原理の大切な部分だけを抜き出し、身近な事例を使ってまとめました。あなたに、この本がきっと役に立つことでしょう。(まえがきより一部抜粋・要約)

ニュース

・累計 6 万部を突破しました